in concert


2002.4.10
TOOL in con ce rt
at AKASAKA BLITZ

SET LIST
1. THE GRUDGE
2. STINKFIST
3. FORTY SIX & 2
4. PARABOLA
5. SCHISM
6. (·) IONS ???
7. DISPOSITION
8. REFLECTION
9. PARABOL ~ PARABOLA [VTR]
10. TRIAD
11. ÆNEMA
12. LATERALIS

19:00開演。
 ……だったんだけど、遅刻しました(汗)
 会場についたら"THE GRUDGE"のラストのところでした。多分"THE GRUDGE"が1曲目だと思うので、セットリストはこんな感じだったと思うんですが…。
 まず目に付いたのはTOOL的不可思議映像の映し出されたステージ奥の巨大なスクリーン…ではなく、左右対称の映像を映し出している舞台左奥の小スクリーン…でもなく、その小スクリーンの前で身体をくねらせながら歌うMaynerd James Keenanその人でした。彼の奇人ぶりは雑誌などでも書かれていましたが、今回も噂に違わぬものがありました。なんといっても、あたかもモヒカン刈りの延長のように後頭部から顔の中央を通って顎まで黒く帯状に塗られていたのが印象的…というか、変すぎるよ…。
 あと、外人さんの追っかけが妙に目立ちました。客席から上がる叫び声のほとんどがメリケン訛り…。
 立ち位置はおおよそこんな感じ。

            (舞台奥)
              MAIN SCREEN
   SUB SCREEN              DRUM SET
  M.J.KEENAN(Vo.)       DANNY CAREY(Ds.)

  ADAM JONES(G.)      JUSTIN CHANCELLOR(B.)

 メンバーは演奏に没頭しており、ギターもベースもずっと下を向いたままひたすら弾き続けるだけ。ときどきB.のChancellorがリズムを合わせるためかドラムセットの方を向いて(客席に背中を向けて)弾いたり、座り込んで弾いたり半分寝転がるようにして弾いたりしていましたが…。フロントマンのMaynerd KeenanはほとんどMCはせず(せいぜい"Good evening."くらい)、常にライトの当たらないステージ左奥のスクリーン前で不気味に身体をくねらせて歌ったり、何曲かではステージ左側を向いてヘッドのないギター(?)を弾いたりしていました。(アルバムを聴いていて妙に音が厚い部分があるなぁとは思っていたけど、そういうことだったのか…。)
 TOOLの楽曲の要といえばリズムセクションですが、席が右側よりだったので、ベースのインパクトと美しさ、ドラムの複雑さも目の前で観察できて感激。もちろん、Keenanの絶唱も、美しくも奇妙なギターも負けず劣らず素晴らしいのですが。
 ステージ奥の巨大スクリーンには、CGと思しきグロテスクで不条理で不可思議な映像が曲にあわせて流されていました。デフォルメされた人間のようで人間でないさまざまなものが蠢いたり、泳いだり、死んだり、TOOLらしさ爆発でとにかく気味の悪いこと。十字架や魔方陣っぽい模様やセフィロトが映し出されたりしたのもTOOLらしい。きっとテーマは『人間』じゃないかと思いますが…どうなんでしょう。
 曲の方は、やはりLATERALUS中心だろうなぁと思っていたのですが、ÆNIMAの曲も幾つかやりました。(わたくし的にはお気に入りの"ÆNEMA"をやってくれたので満足です。)
 Grammy Award "Best Metal Performance"も取った"SCHISM"のあと、よくわからない曲(?)が入って(怪しげなギターから"(·) IONS"かなぁと思うのですが…誰かわかったら教えてください…)、"DISPOSITION"から"REFLECTION"と流れ、"REFLECTION"のラストでKeenan、Carey、Chancellorが順々に退場。最後に残ったJonesがひたすら"REFLECTION"の最後のフレーズを何度も何度も繰り返すというソロ???もありました。そのあと、Jonesも退場して、なぜかPARABOL~PARABOLAのVTRを上映。(メンバーの休憩時間だったのでしょうが…。)
 再開後、"TRIAD"に続き"ÆNEMA"!! これを待っていたのですよ。けっこう長い曲ですし、やってくれるとは思いませんでした。ホントに感動。追っかけ外人さんたちもむちゃくちゃ盛り上がってました。
 "ÆNEMA"の感動も覚めやらぬ間に4人がドラムセットのところに集まり、Keenanが「Today, We have a mission for you...」と切り出す。そしてとうとうクライマックスの"LATERALIS"へ!!
 ギターとベースが爆音すぎて曲の良さがやや打ち消された感じもありましたが、そこは勢いで押し切ってライヴ終了。メンバーはドラムのスティックや水のPETボトルを客席に投げ込み(いいなぁスティック…。)、最後には舞台中央で4人が肩を抱き合うシーンも。
 しかし、アンコールはなし。
 実にTOOLらしく納得いくのですが、全体的にちょっと短かったような気もします(じゃあ遅刻するなよ)。もう1、2曲やってくれたら……というのは欲張りですかね。("THE PATIANT"とか"TICKS & LEECHES"も聴きたかったなぁ。)

というわけで、実にTOOLらしいライヴ…じゃなかった、コンサートでした。

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Reported by: Web-a-Wolf