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コニカミノルタランナーズ24時間リレーマラソンin富士北麓公園’15

 今年もやってきました7月の3連休♪ サムズアップを立ち上げてから欠かすことなくずっと出場し続けているイベント、コニカミノルタ・ランナーズ24時間リレーマラソンin富士北麓公園!! 今年が16回目の出場となります。

 ガチランチーム(侍青)は、10年連続11回目の入賞を賭けて例年通り、ドMな走りを繰り広げることと思いますが、今年、私が参戦するのは“楽しく走る”をモットーにしたファンランチーム(撫子)です。昨年は選手としてではなく、侍青チームを外からサポートする!と言う立場で、この大会に参加しましたが、今年は撫子チームにどっぷり浸かって、思い切り楽しもう!というスタンスです。したがいまして、侍青の奮闘ぶりや、詳細なレース展開は把握し切れていないので、レポートを書くわけにもいかず・・・ と言うことで、今年は撫子チーム中心の、ゆるいレポートにしたいと思います(^_^;)



 ファンランチームで出場することについては、24時間緊張感を持ち続けるガチランチームから開放された、という気楽さはあるものの、心のどこかで何か引っかかるものがありました。ガチランチームは、入賞!という明確な目標があるので、ほっといてもチームは結束します。しかしながら、“楽しく走る”という漠然としたテーマを持つファンランチームは、意外とまとまりづらいという欠点があるのです。メンバー個々の、走りに対する意識の違いがあるので、ある人は “自分のベストを尽くす”のが楽しく走ることであり、またある人は仮装して、注目を浴びて走る事が楽しみだったり、またある人は音楽を聴きながら、ノンビリと自分の世界に浸るなんて楽しみを持っていたりもします。これらの人が、1本の襷で1つのレースを作り上げるので、それはそれで緩いまとまりで、楽しい部分もあるのでしょうが、メンバー同士の意識の違いが、思わぬ不協和音を呼んでしまったり、当日初めて顔合わせする方々もいるので、あまり打ち解けることなく、なんとなく終わってしまったり、といった懸念が渦巻いていました。

 15人のランナーが集まって、24時間という長丁場を、いかに楽しく過ごすか!これを考えた場合、やはり何か目標となるようなものが、必要なのではないか!? 特に初参加の方々にとっては、これ!と言ったチーム方針があったほうが、チームに溶け込みやすいのではないかと言うことで、効率の悪い頭をフル回転させ“ある作戦”を立てることにしました。

 この大会には走る以外に、いくつかのサブイベントが開催されます。コニカミノルタ選手陣によるストレッチや、美ジョガー集団・チームR2のヨガ、1時間で何週走れるかを競うヒートアップタイムなど、ランニングに関連するものもあれば、ミラクルクイズ、スイカ割り、浴衣・盆踊り、花火といったランニングには直接関係無いものもあります。焦点を合わせたのは“ランニングに関係ないサブイベントに全力を注ぐ!”でした。本来、24時間リレーは24時間襷をつなぎ続けるところが、ポイントなのでしょうが、それにこだわり走り続けていれば、サブイベントに参加できない人が発生し、全員一緒の思い出を、作り出すことが出来なくなってしまいます。それならば“サブイベント開催中はランニング中断”を宣言し、全員一緒にイベントに加わって、チームの結束力を生み出そうと考えたのです。ランニングイベントなので走るのは当たり前、頑張るなと言っても襷を貰ってしまえばそれなりに頑張って走ってしまうのが、ランナーの性。それはガチランチームの選手でもファンランチームの選手でも大差ないと思います。でもサブイベントに全力を注ぐチームは、そんなにいない筈!もちろん撫子チームだってサブイベント以外のときは、それなりに頑張って走っているわけですから、一石二鳥!ランニングとサブイベント、どちらも心が湧き立つわけです。心がワク×2・・・ ワクワク大作戦です♪



 この作戦は、FBを使って事前にメンバーへ通達し『走るだけじゃないよ〜大会を丸ごと楽しむよ〜 浴衣ある人は着ようよ〜』ってな呼びかけでレース前からテンションをあげていく事にしました。

そして迎えた大会当日
 天候は、曇り時々小雨。気温は低く走ると汗はかくものの、じっとしていると肌寒いくらいの感じでした。10時スタートにあわせ2時間以上前に会場入りして、チームテントの設営、ミーティングなどの準備をすませスタート時間を迎えました。



 サブイベントが開始されるまでの序盤は、1人1周の全員ローテーションで自由な走り方をしていきます。これに関してチームオーダーはありません。しいて言えば『怪我の無いように』、『タイムが遅いのは罪ではなくむしろ功!ゆっくり時間をかけて走れば他の人がたくさん休めるのだから・・・』そんなところでした。

 スタートから3時間、午後1時に最初のサブイベントが始まりました。予定通りイベント開始5分前に、襷をつけた選手がリレーゾーンからコースアウトします。サブイベントが終わったら、次の選手がリレーゾーンからコース復帰すればルール的には問題ないはずです。

 最初のサブイベントはミラクルクイズでした。これは予選、決勝の2段階に分かれたクイズ&ゲームです。予選は○×クイズで、そこで勝ち残った6名がステージ上で繰り広げられる決勝戦に進出できます。予選の作戦は『全員で1箇所に集合。回答に自信のある人がいたら、全員で同じほうへ移動、自信なければ2つに分かれて全滅を避ける』というものです。



 序盤は優しい問題が出るからみんなで一緒に・・・と思いきや第一問目からいきなり難問でした。誰一人自信のある者はおらず、チームは早くも2つに分かれてしまいました。ちなみに私が選択したほうは、不正解で早々と一問目で敗退です。300名以上は居たと思われるクイズ参加者が、問題が進むにつれ続々と減っていきます。われらが撫子チームも全滅!?かと思いきや、メンバーのひとり大坂さんが、決勝進出を果たしていました!



 当初の目的は決勝ステージにメンバーを送り込み、チーム名をアピールする事だったので、この時点で目標達成です。決勝は漢字クイズ、風船早割り、カキ氷早食いの3種目で、それぞれの種目順位に与えられるポイントの合計で勝敗を競います。そしてわれらが代表、大坂さんの結果は?



 なんと驚愕の優勝!!! 漢字クイズはトップタイで3ポイント獲得、風船早割りは全く無駄の無い機敏な動きで単独トップ、こちらも3ポイント獲得、最後のカキ氷早食いは僅差の2着で、2ポイントを獲得し、合計8ポイント、総合2位に3ポイントの差をつけ、圧勝となりました。長年、24時間リレーに参加してくださっている大坂さんの意外なポテンシャルを発掘できました。優勝賞品はギフトカード2万円。こんなにうまくいくとは・・・(笑)

 サブイベント第一弾のミラクルクイズが終わり、選手はレースに復帰していきます。と言っても予選で敗者になった者から順次レースへ復帰していたので、襷が停止していた時間は15分程度。周回数に換算して2周くらいなので大したロスではありませんでした。レース復帰後も1人1周のマイペース走行を続けていきました。

 午後2時30分。次のサブイベント、スイカ割が始まりました。こちらは子どもが主役の雰囲気だったので、スイカ割には参加せず、割られたスイカを頂く事にしました。そのため、襷を止めるには必要はありませんでしたが、ただ頂くだけでは面白くない? メンバー数名がカブトムシの被り物でスイカにむしゃぶりつく!、というパフォーマンスを披露していました。



レースのほうは着々と周回数を重ねていきます。スタートから6時間30分が経過した時点で、周回数は50周に到達しました。距離に換算すると80kmです。同じ頃、ガチラン侍青チームは67周を消化していたので、走行距離は107km、随分と差が開きました。こちらは6位〜8位あたりを争っていたようです。早くも10位以内を確定させつつあり、今年の入賞が見えてきていました。

 午後5時40分 浴衣ランのスタートです。この時刻にあわせ各自着替えを済ませていきます。浴衣を着る人、甚平を着る人、法被を着る人、様々ですがお祭りムードが高まってきました。ここでもチーム全員の集合写真を撮影するために15分程度、襷を止めました。このあとは盆踊りが控えているので撮影後は浴衣を着たままレースに復帰していきます。



 午後6時30分 競技場の芝生フィールドに大きな輪を作り、富士吉田婦人会主導の盆踊り大会が始まりました。その輪の中へ撫子チームも加わります。見よう見まねで踊っているので、なかなか上手く踊れませんが、お祭りの雰囲気と一体感を味わう事ができました。盆踊りは約35分。ここまでの襷停止時間は1時間を越えました。それだけ、ランニング以外のイベントを満喫していることになります。この1時間後には花火が始まります。走るだけでなく、サブイベントへの参加も忙しくなってきました。



 午後8時、花火スタートです。あらかじめ決めておいた集合地点へ、全員集まり、ノンアルコールビールを片手に乾杯しました。15分という僅かな時間でしたが、この休憩が、次に走り出す際の原動力になっていきます。スタートから10時間が経過して、疲労もだいぶたまってきました。この後は3グループに分かれてのナイトセッションに入ります。全員集合するのは9時間後。それまでは各グループ(4人〜6人)が他のグループの睡眠時間を確保するために合計3時間づつ走ります。





午前6時 辛く厳しいナイトセッションが終わり、通常の全員ローテーションへと復活しました。太陽が昇り、青空が広がり、強い日が差すようになってきました。富士山もくっきりと姿を現しています。夜間は少人数で襷を繋いでいたので、疲労が加速度的に蓄積していきましたが、ここから残り4時間は全員で襷を回すので、楽しく賑やかになっていきます。



 午前8時 最後のローテーションが始まりました。あと1人1周すれば終わりです。テントで休憩していた人もこの時間になるとコースに姿を現すので、応援もより一層賑やかになっていきます。そんなとき、テントにいたメンバーの1人が“サムズアップ撫子チーム、応援賞受賞”という吉報を届けてくれました。大会スタッフがテントにこの情報を伝えにきてくれたそうです。想定外の受賞にびっくり!『なんか派手な応援したっけ?』と思う節はありましたが、きっと楽しんでいる姿が評価されたのでしょう〜 きっと。。。

 応援賞受賞と言うニュースがもたらされましたが、この時間帯、チームとしては別の賞を目指していました。飛び賞です。このときの順位は125位。第21回と言うことで21位、121位が飛び賞の対象になっていました。あと4つ順位を上げれば・・・そんな事を密かに狙っていたのです。ちなみに夜間ローテーションに入る直前、襷ストップをかけまくっていた時の順位は、178位だったので、順位は確実に上昇傾向でした。このままいけば・・・?そんな期待が高まっていたのです。狙って取れるものではありませんが、順位があと1つのところまで行けたらチャージをかける覚悟はしていました。

結局、残り1時間で、2周以上の周回差がついていたので、飛び賞は取れませんでしたが、最後の最後まで目指す目標があったのは、幸運でした。ゴールまで1時間を切るとコース脇にハイタッチを求める人垣が作られます。選手にとっても、応援にとっても一番盛り上がる時間です。最後は敵も味方も関係なく、お互いの健闘を称えあってフィナーレを迎えます。



午後10時、カウントダウンと共に24時間リレーの幕が閉じられました。侍青チームは、ラスト2時間くらいのところで6位から5位に順位をあげ、その後は鉄壁のエース陣で、後続チームの追撃を許さず、逃げ切り、10年連続11回目の入賞を5位(過去最高順位タイ)で飾りました。そしていつもは、侍青チームの栄誉をステージ下で見守っている、撫子チームも応援賞受賞と言うことでステージにあがって表彰して頂きました。





 ガチランチームは実力で、ファンランチームは雰囲気で、ダブル受賞と言う最高の形で締めくくる事ができた24時間リレーマラソン。来年は更なる飛躍を目論んで、侍青チームは走力に磨きをかけ更に上を目指すことでしょう。そして撫子チームは応援の部ディフェンディングチャンピオンとして本格的な応援に着手しようと目論んでいます。



 本大会にご参加下さいました皆様、並びに応援に駆けつけて下さいました皆様、本当に有難うございました。心から感謝しています。また来年も!と思っていただけましたら、早速スケジュール帳を開き、7月の3連休に“コニカミノルタ24時間リレー”とご記入くださいませ(笑)



最終順位は以下の通りです。

順位 チーム名       周回 タイム 前年の順位
01位 つくばーず      274 23:59:15 2位
02位 GAZELLE    273 23:57:57 1位
03位 中大同A       261 23:54:30 3位
04位 アイシック健身塾   244 23:59:53 − 
05位 サムズ◆アップ侍青  236 23:55:10 6位
06位 TKB48      234 23:59:26 7位
07位 ランチタイムナウ   233 23:42:04 4位
08位 パッションレンジャー 231 23:58:28 12位
09位 MRC 伝道者      227 23:57:46 31位
10位 中大同B       215 23:56:34 13位
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125位 サムズ・アップ撫子  161 23:49:54 87位



このままでは選手のランニング画像が一枚もないので一挙公開♪

疾風迅雷 侍青チーム     












和気藹々 撫子チーム     













<参考資料>
■サムズアップガチRunチーム通算成績■
2000年 74位
2001年 36位
−−−−−−−−−(ここから複数チームで参戦)
2002年 10位○
2003年 11位● ※残り1時間で逆転される
2004年 11位● ※1分差まで追い詰めるも入賞逃す
2005年 08位
2006年 10位
2007年 18位− ※台風の影響で6時間に短縮 
2008年 09位
2009年 06位
2010年 05位 ※チーム最高順位
2011年 06位 ※チーム最高周回数(243周)
2012年 10位 
2013年 10位
2014年 06位
2015年 05位 ※チーム最高順位タイ
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24時間リレーの戦績(2002年以降)13戦11勝2敗

サムズアップ★侍青&撫子(なでしこ)

kanekotak@tim.hi-ho.ne.jp
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