コニカミノルタランナーズ24時間リレーマラソンin富士北麓公園’14

 2014年7月3連休!! ここだけは絶対に予定を入れてはいけない!と誓って十数年。。。
今年もこの大会がやってきました。

コニカミノルタ24時間リレーマラソンin富士北麓公園。この大会も回を重ねて今回が20回目。そんな歴史ある大会にサムズアップとしては15回目の出場、チャレンジチーム(侍青)は9大会連続通算10回目の入賞を賭けて挑みました。

2009年から2011年の3年間は6位、5位、6位と入賞圏内を余裕でクリア? 入賞なんて当たり前、次の目標はベスト3なんて雰囲気が漂っていましたが、その後の2年はギリギリ10位という綱渡り入賞に逆戻り。。。今年こそはもっと上位を目指そうよ!!と言ったかどうかは分かりませんが、確実に昨年よりも力のあるメンバーが集まりました。ちなみに私はチャレンジチームから身を引き、初めて観戦するという立場でこの大会に参加したのでした。

    ■過去の順位
2000年 74位
2001年 36位
−−−−−−−−−(ここから複数チームで参戦)
2002年 10位
2003年 11位 ※残り1時間で逆転される
2004年 11位 ※1分差まで追い詰めるも入賞逃す

2005年 08位
2006年 10位
2007年 18位 ※台風の影響で6時間に短縮 
2008年 09位
2009年 06位
2010年 05位 ※チーム最高順位
2011年 06位 ※チーム最高周回数(243周)

2012年 10位 
2013年 10位

24時間リレーの戦績(2002年以降)
10戦8勝2敗


レースレポートに入る前に、まずはサムズアップ侍青(サムライブルー)のメンバー紹介です。


ネクちゃん  Bチーム HANZAさん Dチーム
サムズアップ結成以来、ずっとこの大会に出続けている中心メンバー。今年もリーダーとしてチームを引っ張ります。接戦になった時の非情采配は泣く子も黙らせる(15年連続15回目)
サムズアップ24時間リレーでは門番のような存在『俺を越えられない奴はクビだぁ!!』的な??? 
(14年連続14回目)
マツさん     Cチーム ひらさん    Bチーム
目標を立て、それをクリアしていく緻密さを備える一方で、若手とのパイプ役を務める貴重な存在。昨年の不調から復活なるか!? (7年連続7回目)
ブレーキの効かない暴走機関車は、いまだ顕在!! 調子は上向き、押して押して押しまくる
(7年連続7回目)
よっちさん    Aチーム うべっちょさん    Aチーム
不同のエース!故障を抱えながらも頼りになるチームの柱、今年も獅子奮迅の働きを見せる (7年連続7回目) ダブルエースとして逞しさを増してきた、よっち・うべっちょの2枚看板でチームを上位へ引き上げる
(4年連続4回目)
ミズノっちさん Eチーム おーじさん Dチーム
紅一点。満身創痍の身体で今年も果敢にチャレンジ。あんまり自分をいじめるなよぉー
(4年連続4回目)
為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり・・・だよ♪
 (3年連続通算8回目)
ひあーるさん  Cチーム さとうそさん Eチーム
北麓の悲劇を知る貴重なメンバー。闘志剥き出しの走りでチームを活気づける(3年連続?回目) 夜間から合流のスーパーサブ。限られた時間でどのようなパフォーマンスを発揮するのか注目(3年連続3回目)
マツケン  Aチーム はやみさん Bチーム
2年ぶりの復活出場。不本意だったという前回の走りを払拭すべく名古屋から遠路参戦(通算2回目) 私のレポート読んだのが切っ掛けでこの大会へ参戦したという縁を持っている。しかし最初の所属チームはなぜかチーム絆。その後チーム激走を経て、ついにサムズのメンバーに♪(サムズアップとしては初出場)
Oさかさん  Eチーム ポンさん Dチーム
おーじさん繋がりで参戦。堅実な走りでチームに安定感をもたらす (初出場) サロマの常連メンバー!!年齢の割に?走りは若い!!という事で推薦。キイロイトリは羽ばたけるのか!?(初出場)
むらっちさん Cチーム
キャプテンネクちゃんの後輩!!虎の穴ならぬ鶴の穴で鍛えられた勝負根性を発揮して、チームに新しい風を吹き込む!!(初出場)

他チームの戦力分析

前年優勝したGAZELLは2連覇を目指して今年も出場。2位おきゃんぴー(早大)、3位陸の孤島(筑波)も、しっかりエントリー。4位梶原オールスターズ、8位早大ホノルルの名前はエントリーリストには見当たらないものの早大****というチーム名はいくつかあるので出場しているのかもしれない。いずれにしても上位に来ているチームは殆どエントリーしているので入賞するには最低230周は必要と思われる。


■前年の結果

01 273周 23:58:48 GAZELLE       
02 268周 23:55:29 おきゃんぴーA   
03 262周 23:59:38 陸の孤島と呼ばないで ※1
04 251周 23:53:38 梶原オールスターズ  
05 247周 23:56:22 Baby Stars      
06 246周 23:59:32 TKB48        
07 245周 23:56:25 カタリバランナーズ※2  
08 232周 23:53:16 早大ホノルル     
09 232周 23:54:33 世界のれおっち※3   
10 231周 23:53:59 サムズ★アップ侍青
ーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−−−
※1『陸の孤島と呼ばないで→『飛び出せばーつくの森
※2『カタリバランナーズランチタイムナウ
※3『世界のれおっち世界の高山

とチーム名を変えて出場


スタート 天気予報は曇り時々雨。上空に寒気が入っているため不安定な大気状態で場合によっては雷や雹の可能性もあるという例年とはちょっと違った雰囲気の元でスタート。気温はそれほど上がらない模様で消耗戦と言うよりはスピードレースが予想されました。オープニングランナーはうべっちょ!! 今年入賞してトロフィーを獲得できたら受け取るのはうべっちょ!! 当然気合が入ります。

サムズアップは今年も定員枠15名をフルに使い、終盤の展開によってはバリエーション豊富な戦略で追撃、逃げ切りを図ります。まず序盤戦は他チームの戦力を伺いつつ、自チームの各選手の走力を見極めます。最初のローテーションが終了した時点で順位は14位。初出場のポンさんが1周6分と1km6分を間違えてジョグしちゃった〜???なんてハプニングがありましたが、まずまずの滑り出しでした。



サムズアップは15名いるメンバーをあらかじめ3名づつ5つのチームに分けて編成を組みます。A、Bチームは選りすぐりの精鋭部隊で平均ラップ6分以内が期待されている攻撃チームです。Aチーム、Bチームが順位を引き上げ、後続を突き放し、ここで作った貯金をC〜Eの3チームが守るという構図になります。A,Bをアタックチームとするならば、C,D,Eはディフェンスチームになります。

2時間経過 2巡目のCチーム走行中で順位は9位。この時間帯の順位としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。序盤戦で一番怖いのはアクシデントです。1巡目、2巡目というリズムを掴みきれていないところでの故障やリレーミスは後半に入ると大きく影響してきます。天候は時折雨が強く降ってくるので、下り坂での転倒には注意が必要です。

4時間経過 4巡目Aチームのアタックが始まりました。順位は変わらず9位。8位のチーム嵐は長きにわたり凌ぎを削ってきた良きライバルチームです。その差は1周、この大会を知り尽くしているので交わすのは容易ではありません。10位のBabyStarsは前年5位でサムズに15周もの大差をつけた強豪です。その差はわずか30秒。11位以下の3チームも同一周回にひしめいており入賞ラインを巡る接戦が繰り広げられています。

6時間経過 5巡目Cチームが走行中で順位は8位に浮上。しかし8位、9位を頻繁に上下しているので確保とは言い難い状況です。競っているのは永遠のライバル、チーム嵐。簡単には譲ってくれません。その差はわずか2分。早ければ二人で入れ替わる差です。7位に目を向けるとTKB48の名前がありました。筑波大学OBチームで前年は6位の好成績をおさめています。陸上部や陸上同好会あがりの選手が揃っています。メンバーの中には2004年箱根駅伝のMVPである金栗杯を獲得した鐘ヶ江幸治選手の名前も・・・ そんなチームなのでスピードは一枚上、現在差は1周半あるので難しい状況ではありますが、メンバーが9名と少ないので粘り強くついていけば終盤、逆転の可能性がありそうです。



8時間経過 時刻にして午後6時。この日は突然の雨や、強い日差し、そして雷と目まぐるしく天気が変化してきました。そのため予定されていたサブイベントは次々中止になりお祭りムードに水をさされた感じになっていました。今回のサムズアップのメンバーは、前年からの残留組が10名、新規および復活メンバーが5名となっています。入れ替わったメンバーの走力を比較してみると、昨年の穴を埋めて充分お釣りがくるような気がします。さらに残留組の好調も目を引きました。千葉コンビのひらさん、松さんは好ラップを継続しており、さらに大ベテランのHANZAさんも好調です。故障発生のメンバーも見当たらず、視界良好でした。順位は8位で変わらず、9位チーム嵐との差は5分に広がってきました。ここから7巡目Aチーム、Bチームのアタックゾーンに入るのでさらに引き離すチャンスです。しかしながら7位TKB48との差は2周以上に広がってしまいました。

10時間経過 午後8時。花火の時間です。雨により中止になるかもしれないと心配の声が挙がっていましたが、なんとか打ち上げられました。しかし直前まで富士山登山道の灯りが見えるほど晴れていたのに突然霧が立ち込め、ぼんやりとした花火になってしまいました。どうも今年はサブイベントの巡り会わせが悪いようです。しかしレースのほうは白熱してきました。ここ2年はこの時間帯では入賞圏内に入れず苦戦が強いられ重たい雰囲気が漂っていたのですが今年は違います。順位は9位でひとつ下げましたが8位チーム嵐との差は2分なのでバトル真っ最中です。ローテーション的にはナイトセッション直前でAチームを外しているため我慢のしどころです。ここで我慢すれば30分後にはAチームのアタックがスタートするので一気に突き抜るチャンスがあります。好敵手であるチーム嵐とのバトル!日が落ちて急激に冷え込んできた気温に反して熱くなってきました。



12時間経過 ようやく半分が終わりました。チームの状況としてはサムズアップのストロングポイントAチームのローテーションが終わったところです。順位は8位!3人で5セット回すという過酷なローテーションながらも平均ラップ5分38秒というハイペースで走りぬきチーム嵐を抜き去り、その差を約2周に拡げてBチームへ襷を繋ぎました。7位TKB48との差は2周マイナス2分、時間に換算すると約10分の差がありますが、粘り強くついています。Bチームもアタックゾーンなので、期待大です。時刻は22時、かなり冷え込み、薄手のダウンを着込むほどでしたが、選手は汗を滴らせながら激走しています。

14時間経過 時刻は0時を回りました。Bチームのローテーションが終わりCチームの3巡目に突入しました。Bチームは鶴ちゃん、はやみさんの国立激走ペアが5分台を連発、平均ラップを6分3秒にまとめてCチームへ襷を繋ぎました。順位は変わらず8位ですが上位戦線に異変が発生していました。それまで7位にいたTKB48が6位に浮上し、変わって6位だったうめぼしランナーズが7位に転落、サムズとの差はわずか1分30秒にまで急接近していました。うめぼしランナーズのメンバー構成を調べてみると8名である事が判明。ここまで6位をキープしていた事から走力のある選手が揃っていることは間違いないでしょうが、この人数だと1本走り終えてから次に走るまでのインターバルが40分程度しかないので、本数を重ねるうちに疲労が蓄積してきているものと思われます。一方で後続チームにも変化がありました。ここまでバトルを続けていたチーム嵐が11位まで順位を落とし、前年5位のBabyStarsが9位に浮上してきました。サムズとの差は3周マイナス3分(約15分)。残り時間を考えるとセーフティーリードとは言えませんが、この状況ならば上を見てレースが進められそうです。Cチーム以降Eチームまではサムズのディフェンスゾーン。いかにラップの落ち込みを抑えて我慢できるかが鍵です。5分台前半の1秒も6分台後半の1秒も結果としては同じ1秒なのですから。



16時間経過 時刻は深夜2時。草木も眠る丑三つ時です。しかし富士北麓公園周回コースは眠っていません。スタートから14時間30分が経過した頃、順位が7位に上がりました。大会へ向けて禁酒・減量・スピード練習を重ね節制してきたCチームマツさんの4本目でした。疲労の蓄積からか失速してきたうめぼしランナーズを並ぶ間も無く抜き去り、Dチーム4本目の16時間経過時点では1周の差をつけていました。Cチーム(まつ・ひあーる・むらっち)の平均ラップは6分35秒。15本中13本を6分40秒以内に抑えると言う抜群の安定感を発揮しました。そしてその流れを受け、Cチームから襷を受けたDチームはベテランHANZAさんと、初出場ポンさんが粘りの走りで6分30秒台を出して奮闘、本来の調子には程遠いおーじさんをカバーする形で平均ラップを6分50秒に留めました。6位TKB48との差も約7分と接近し、入賞圏内の足固めをしつつ、上位チームを追いかけるという絶好の展開になってきました。このあと登場するEチームは夜間ローテから出場のスーパーサブ、さとうそさんと、実力派ランナーおーさかさんが控えているので大崩れは無さそうです。さらに期待が高まりました。

18時間経過 残り時間は6時間となりました。時刻は早朝4時、空がぼんやりと白みはじめました。Eチームの夜間ローテーションが終了し、ここから朝駆けアタックの開始です。休養していたアタックチーム(A,B)+Cチームが戦線に復帰して6位のTKB48に勝負を挑みます。18時経過時点の公式記録によるとサムズアップ侍青は7位175周(17:59:28)、6位のTKB48は177周(17:59:59)という事で2周(約12分)の差があります。小さな差ではありませんが、平均ラップ6分程度で追い込めば差は縮まると踏んでいました。そしてその読みが間違っていなかった事が証明されます。19時間20分経過、朝駆アタック2本目の終わりに近づいた頃、6位TKB48との差は2分20秒にまで接近していたのです。相手のラップを観察すると時折7分後半のラップが出没しており、戦力的に相当きつい事が伺い知れました。背中は見えてきた!! キツイ時間帯ではありましたがチームが活気付きました。



20時間経過 ついにその時がやってきました。TKB48をとらえ6位に浮上したのです。TKB48は5分台中盤を出す選手がいる一方で、7分台の選手も使わざるを得ないという苦しさが伺えました。一方こちらは5分台を出せる選手がこの終盤戦に入ってもまだ6名、さらに残りの選手も殆どが6分30秒以内で走れるという状況だったので、アタックチームの疲労を蓄積させずにレースを展開できると言う有利なオプションが残されていました。2周近くあった差がこの1時間で急激に詰まってきた事、それに20時間45分経過時点ではその差が4分にまで拡がったことから勝負あったかに思えました。相手の戦意を喪失させ、相手が攻めから守りに入った時点で勝敗は決するのです。この状況はその域に達していたように思えました。ところが・・・

21時間が過ぎ、こちらがアタックチーム(A・B)からディフェンスチームへ移行したあたりで異変が起こりました。こちらは6分20秒台のラップで走行しているにも関わらず4分あった差が一気に1分30秒程度にまで急追されていたのです。分析班の調査によるとTKB48は5分台中盤で走れる選手が3名、6分前後が2〜3名、7分台が2〜3名。この時間帯はラップ上位4名程度のハードローテーションを組んでいる事が判明しました。こちらが6分30秒掛けているところを相手は5分30秒の選手連発で1周で1分近く詰め寄るという攻撃を仕掛けていたのです。残り時間は3時間、このままのペースでTKB48がゴールまで押し切れるとは思えませんでしたが、一度先行を許してしまうとラップが落ちている選手を生きがえらせてしまう可能性もあります。

ここでキャプテンの鶴の一声が炸裂しました。『6分を超える選手をはずす!!』
TKB48がどれだけ5分台の選手を矢継ぎ早に注ぎ込んでも、こちらもそれに匹敵いやそれを上回る選手をぶつけて差を詰めさせない、いやむしろ差を拡げて突き放すという非情手段に打って出たのです。AB両チームのメンバーにとってはどれだけ走らされるんだ〜という意味で非情だろうし、外された選手にとってはもう少し走りたかったのに〜という意味で非情な決断です。でもこれがサムズアップ鶴見チームの伝統的な作戦。勝負どころでの妥協は許さないと言う強い姿勢なのです。指名された6名のメンバーはその期待に応えて平均ラップを5分45秒に引き上げました。



22時間経過 
TKB48に7分台の選手が現れるようになりました。差が少しづつ拡がり始めてきたのでこちらもディフェンスチームの選手を起用しながら相手の出方を伺います。相手選手のラップをモニターしながらレース展開を注意深く見守りました。こちらのエースクラスは温存して、相手が仕掛けてくれば即座に対応できる準備を整えておきます。アタックチームの選抜5名とディフェンスチームの選抜4名で編成した朝駆け6本目は平均ラップが6分5秒。その差が1周以上に拡がりました。先行する5位のチームには4周以上離されているので、あとは6位の座を維持することに集中します。

23時間経過 TKB48が粘り強い走りをみせ差が1周以上には拡がりません。なにかのトラブルが発生すると逆転されかねない状況です。朝駆け7本目はアタックチーム選抜3名とディフェンスチーム選抜3名の6名編成で挑みます。1人目のエースよっちが5分23秒と言う衰え知らずの好ラップで快走を魅せると二番手おーさかさんもラスト1本という気合のこもった走りで繋ぎ、三番手のポンさんへ・・・ あと1時間、残りのオーダーをみればこれで勝負アリ!! 誰もが思った矢先に衝撃が走りました。

ポンさんに襷が渡ってから7分30秒が経過。戻らず・・・ 陣営に緊張が走りました。見落としたのでは???という声が飛ぶものの、キイロイトリの派手なキャップを見逃す筈はない!!という記録係りの見解。それではアクシデント発生か!? 最悪の事態が頭をよぎりました。残り1時間ここで戻れないとなると・・・ キャプテン鶴ちゃん、HANZAさんは競技場から逆方向へ走り出し、私はもっとも危険と思われる下り坂へ向かって一目散に走りました。しかし坂の下に辿り着いたもののポンさんの姿は見当たらず。。。以前、最後の1周で熱中症に倒れた仲間がいた!という嫌な記憶が蘇りました。ヤバい!? さらにコースを戻ろうとしたところで想定外の選手が・・・

ポンさんの次の選手おーじさんが軽快な走りで坂を下ってきたのでした。何が起きたのか一瞬とまどいましたが、陣地に帰ってみると全てが解明されました。事の顛末は以下のとおりです…

ポンさんはそれまで一度も欠かさずに被っていたキイロイトリのキャップをよりによって最後の1本で被り忘れた。そのキャップに意識が集中していた陣営は、キイロイトリを被っていないポンさんを見落とした。想定ラップを遥かに超えているのに戻ってこない事から一同、衝撃の展開を想像し震え上がった。
しかし、ただ1人冷静だったおーじさんは、キイロイトリが陣地に置きっぱなしになっている事に気づいていて、ポンさんを見逃すことなく、何事も無かったかのように襷を受け取り走り出していた。以上です。

何はともあれ事なきを得て良かったです。これならば酒のつまみになりそうです。でもコース途中でリタイヤというのはあり得ない事ではありません。無理な追越をしようとして接触して転倒とか、下り坂で足首をひねって捻挫とか、疲労度Maxの状態で全力疾走している以上、何が起きても不思議ではない状況なのです。このアクシデントが勝ちムードが漂って浮かれ気味になっているチームに緊張感をもたらしました。



23時間29分が経過。リレーゾーンのクローズは23時間45分なのでアンカーへの繋ぎはあと2名に絞られます。1人目はエースよっち、魂のこもった熱い走りで5分17秒という驚異のラップを叩き出すと、キャプテン鶴ちゃんも目一杯の激走で5分35秒で締めくくり、アンカーうべっちょへと襷が渡りました。この時点で7位TKB48とはほぼ1周差。うべっちょが残り20分で3周回れば順位が確定します。1周目を5分55秒とこれまでよりも抑えたペースで入り、2周目は6分。これでほぼ勝利が確定しました。そしてラスト1周も5分50秒できっちりまとめ上げ、235周、23時間57分44秒と言う、レース前キャプテンが想定していた通りの周回数でゴールしました。順位は6位、記念すべき10回目の入賞となりました。ゴールゲートをくぐるときのうべっちょのガッツポーズ、格好良かったです。



最終順位は以下の通りです。

順位 チーム名       周回 タイム 前年の順位
01位 GAZELLE    272 23:56:21 1位
02位 とびだせばーつくの森 268 23:56:20 3位
03位 中大同A       252 23:59:22 3位 ※2012年
04位 ランチタイムナウ   246 23:53:30 7位
05位 世界の高山      237 23:53:28 9位
06位 サムズ★アップ侍青  235 23:57:44 10位
07位 TKB48      234 23:55:48 6位
08位 Baby Stars 231 23:59:03 5位
09位 ランランルー☆三重  230 23:56:43 38位
10位 レッドリボン軍    229 23:54:53 4位 ※2012年
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11位 チーム嵐       228 23:53:53
87位 サムズ★アップ撫子  170 23:55:18 101位



入賞チームの顔ぶれをみてみると、前年入賞して今年出場した8チームのうち7チームが入賞。前年38位だったランランルーが9位に躍進。3位中大は出場すれば優勝争いに絡む強豪チーム、また10位のレッドリボン軍も2012年4位の実績があるので、入賞チームは、ほぼ常連チームに占められていました。永遠のライバル、チーム嵐は、惜しくも11位で入賞を逃してしまいました。

入賞ラインの229周は昨年よりも2周少ないものの、やはり例年通り230周付近が天と地を分ける境目になっています。ちなみに24時間で230周するという事は1周平均6分15秒で走ると言うことで、1kmあたりのペースにすると3分54秒となります。このスピード感は、もはや私には取り戻せない気がしてきました・・・

通算15回目の参加となったコニカミノルタ24時間リレーマラソンin富士北麓公園。
チャレンジチームとしては、通算10回目(9大会連続)の入賞を果たす事ができました。メンバー5名が入れ替わったものの、その穴を埋めて充分にお釣りがくる戦力で万全の戦いが出来ていたように思います。



個人的には今回初めて、選手ではない立場でこの大会に参加しましたが、時間の経過によって選手の辛さが分かるため、走っていないのに息が苦しくなるような時もありましたが、よくもこんなキツイレースに今まで参加してきたなぁという外野席目線の感覚もあり、不思議な感じではありました。TKB48と接戦を繰り広げていた場面は、選手だったら辛さのあまり7位でいいんじゃないの?という弱気の虫が出ていた事でしょうが、外野から観戦していたら、ここは絶対に譲れない!!と妙に強気になったりもしました。このチームに戻るというイメージは湧いてきませんが、レースが終わった後の弾ける感じは今回なかったので、あの感覚は身を削って24時間襷をつなぎ続けてきた選手じゃないと湧き上がらないのだろうなと実感しました。

選手のときは自分が走らない時間帯は極力コースから離れてオフモードにしていたので自分の前後の選手以外の走りを観る事は少なかったのですが、今回は朝方に1時間程度仮眠した以外はずっと競技場付近で観戦していたので、そういう意味ではこれまでで最もどっぷりと浸かった24時間リレーだったような気がしています。以上、サムズアップ侍青チームサポーターズクラブ会長?のレポートでした。


サムズアップ★侍青&撫子(なでしこ)

kanekotak@tim.hi-ho.ne.jp
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