Competition155(3)
BTCCでの活躍が有名なD2クラスの155 D2についてです。

そもそもツーリングカーレースカテゴリのD2クラスは、いろいろあった国内レースの規格を統一するための国際レギュレーションとして1993に生まれたようです。
なんでもアリのD1に比べ制限の多いD2のレギュレーションは凡そ次の通りです。
曰く…
全長4.2m以上の4ドアセダンで、ベースの量産車の外観を持つ車輛。エンジンについては、2.0L以下で過給器をもたないものをフロントに搭載。最高回転数は8500rpm。重量は、FF車は950kg以上、4駆とFRについては1050kg以上。電子制御の遠隔操作機構は禁止(・・・?フライバイワイヤみたいのがダメってことでしょうか)

これに適合すべく、アルファコルセが開発したのが、FF2.0Lの155 D2です。エンジンは市販車の2.0Lモデルとは関連のないもので、86mm×86mmのスクエア1998cc4気筒で12.5の圧縮比ということです。ブロックは鋳鉄、ヘッドはアルミ合金製で、一説によると、ブロックはVM製2.5Lディーゼル、ほかの説では164用2Lターボ(バランサーシャフトのないフィアット製4気筒)、ヘッドはGTAや市販Q4にも用いていたフィアット2Lターボ16Vのものをそれぞれベースにしているそうです。ヘッドとの組み合わせからしてブロックのベースは164用4気筒2Lターボと考えるのが順当でしょうか?

エンジンのスペックは次の通り。

1993年 275HP/8200rpm 25.0kgfm/6000rpm
1994年 285HP/8500rpm 25.0kgfm/6000rpm
1995年 285HP/8300rpm 25.8kgfm/6500rpm
1997年 305HP/8500rpm 28.0kgfm/7000rpm

中途半端ですが、続きは後日…。