サージタンク脱落
年末から絶好調できていたのでその調子を保ったまま年始に近所の実家まで。次にちょっと外出しようとエンジンをかけたら。激しい震動と、異常爆発でアイドリングを維持することも困難に。少し冷やして様子をみましたが、まったく回復の様子はありません。

実家の家の前に置いてあったので、頭から車庫に突っ込んでとりあえずの保管を頼んでおきました。
ブレーキよりステアリングがきつい。セルでの回転と一瞬エンジンが回る隙をついてステアリングを回し位置を決めたら進む。
アクセルをべた踏みに近い状態にしないとエンジン回転が維持できないのでブレーキ操作と同時にエンジン回転を維持できない。こんな状態で無理やり漸うと高回転を保ちながら車庫に収めてきました。

MTじゃなきゃあの状態で動かすのは無理だったと思います。

松も明け進退きわまっていつもの工場に持ち込む旨を連絡をすると、ローダーがないのでJAFに入っていればJAFに一旦依頼すれば15kmまで無料、超過分も700円/kmと比較的廉価に運んでくれるはずということでJAF預金を下ろすことにしました。

JAFを呼んで、状況を説明しJAFのお兄さんにエンジンを診てもらっていると、「マニホールド外れてますね」と。「は?」と、そんな大きなことが起こってる訳はないと再度一緒に確認すると…ホントに外れてる!?

絶好調で動いていた車を1-2時間とめた後にエンジンをかけただけで1mmたりとも車は動いていないのにそんなことが起こるとは!?あり得ない!!と思っても起こっています-_-;

もっとあり得ないのは、さんざん何度もエンジンルームを見ておきながら、その事実に気づかなかった自分-_-;
木を見て森を見ずというところでしょうか。そんなところまったく疑っていませんでした。


外れてます。見事に。しかも奇麗に…)


このサージタンクをヘッド(カムカバー)に固定していたゴムが脆化して引きちぎれたようです。

これは修理して戻ってきたときの姿ですが、サージタンクは以下の計3か所で支えられています。(後方の裏の一か所はこの写真では見えていませんが)


前方左側(向って右側)

前方右側(向って左側)

そして後方。

この3か所で同じブッシュが使われています。本来こういう形。

ゴムの上下を挟むように金属板が接着されている感じ。裏の金属板には雌ネジが切ってあります。

今回は、これの上部の金属板が剥がれた(ゴムがちぎれた)ようになっていました。

取り外された3つのブッシュ。手前の二つが前方についていたもので左右同じように上の金属板が引っ張られるように剥がれています。
それに対し奥に写っている後方のものは押しつぶされたようなかたちになっています。

前方の2つが引きちぎれてサージタンクが後方に倒れこみマニホールドから外れるということは、前方のブッシュは常に引っ張りの方向に力が加わっているのでしょうか?後方は潰されてはいるものの破壊はされていませんが、それでもマニホールドが外れないようには支えられなかったのか??
それならば前方引っ張り、後方圧縮の重量バランスでも百歩譲って良いとして後方をなぜ二か所で支えなかったのか?

なんとも危ういバランスの上に成り立っているようです。まぁ17年間問題なかったからこの支え方で悪いとはいいませんが・・・

ある日突然こんな簡単なことでマニホールドが外れるとは、あまり言いたい台詞ではありませんが「流石イタ車」と言わざるを得ないような気がしました。不動になったのが近所の実家であったことは幸運でした。これならどこででも起こり得たことでしょうから。

幸いブッシュ単体で手配がついたそうなので、ことの大きさの割には費用はあまりかかりませんでした。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\5,500(工賃)
・・・・・・サージタンクマウント\2,600x3=7,800(部品代)

合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\13,300(税抜き)

(2014/01作業)