エンジン不始動
8月のある日、ここ2週ほど155のっていないなぁと思いながら、久々に乗ってやるかと思い、エンジンを掛けてみると…。エンジンが掛からない…そんなばかな!この前乗ったときまではまったく異常なかったのに何で急に?

因みに、セルは回れどエンジン掛からずといった感じで、セルの回りも特に勢いがないといった感じでは決してないようです。風も雨も日もあたらない立体駐車場の地下最下段に置いて2,3週間放っておいて経年(週?)劣化しそうなものといえばバッテリぐらいしか納得できるものはありませんが、どうもバッテリが弱っているという感じでもありません。

そのときはお盆に入る時期だったので、とりあえず世の中の休みが明けてからと思い、そうこうしているうちに1ヶ月半ほど経ってしまいました。

流石になんとかしなくては、と思い気休めにとりあえずプラグを抜いて掃除してみたりしましたが、まぁ予想通り何も変わらず。セルは回れどエンジン掛からず状態です。燃料ホースを抜いてみるとやはり燃料が来ている様子が無い…あぁ8月に思っていた通り面倒なことになりそうだなぁと暗い気持ちに…。

そこで、猛暑の8月には焦りと暑さでゆっくり見なかったインパネ表示を改めて冷静に見ると、CODE(アルファコード)の警告灯が点灯しています。



マニュアルを紐解くと、キーをオンにしキーとシステムの間でアルファコード(要はイモビライザー)に関する交信が正常に終了したら警告灯は消えるとのこと。これが点灯したままというのは異常のようです。そういうことか…と、なんとなく機械的な話から電気的な話になりそうな予感。

ここで、アルファコード(イモビライザー)関連の不具合についてざっと調べていくと、何かの拍子にエラーを感知してしまうことがあるようでその場合はバッテリを外し、リセットをかけると効果がある場合も…ということで試しました。

これに関しては、先ずバッテリーの電極を+/−両方とも外し、外している時間も5分とかでは無く30分以上置いておいたほうが良い、またキーの位置はオフではなくオンの位置でバッテリを外しておくと効果的というような情報も得られたので、この通りやってみましたが、ダメでした…。繋ぐときは、一応端子をワイヤーブラシで綺麗にもしてみましたが効果なし。

また、カードの番号を使った緊急始動も試みましたが、マニュアルに記載している通り作動しません。そもそもアルファコードの異常の時は、CODEと同時にインジェクションの警告灯も点灯する旨マニュアルには記載してあり、緊急始動のときはこのインジェクション警告灯が重要な役割を果たすはずなのですが、今回はこの警告灯がはじめから点いていないところが引っかかります。

イモビライザーのシステム交換??という恐ろしい結末が頭をよぎりましたが、とりあえず購入したディーラーはアルファから撤退してしまっているので、近所のショップに相談するとイモビ関連でも見てくれるとのこと(上の対処法の一部ももそのお店から教えてもらいました)でとりあえず週末にクルマを引き取ってもらうことにしました。

ここで、雑記に泣き言を書いたら、天から救いの手が…。

先ず、バッテリの電圧低下でもアルファコード(イモビライザー)に異常を来たす場合もあるとのお言葉。セルが回る程度の状態でもイモビがエラーを起こす可能性があるとのことです。思えばこのバッテリ2年以上使っています。今までのバッテリの寿命から考えてもそろそろ少々怪しくなってきてもおかしく無いころ。というわけで、新品2ヶ月のPEUGEOTの方のバッテリを繋げてみました。状況変わらず…う〜ん残念。

その結果を天に報告すると、リレーか?とのことで、なんと直々にリレー持参で天から舞い降りていただけるとのこと。

その実は、雑記を見ていてくれたのじさんが雑記を上げた日からメールで連絡をくださりいろいろ相談に乗っていただいた末、平日夜にも関わらず、手持ちの燃料ポンプリレー持参でウチまできてくださることになりました。本当にありがたいことです。

リレーの位置は、ココです。(実際作業は夜やりましたが画像は後日撮影)赤で囲った部分カバーを外すと出てきます。

カバーを外すと、3つのリレーと2つのフューズが出てきます。問題は、真ん中のリレー、燃料ポンプリレーです。通称「斜線リレー」。因みにこの燃料ポンプリレーの位置はオーナーズマニュアルにも記載されていますので参照してください。

これを新品に換えて、キーオン!一瞬通常操作のために点灯したCODE警告灯が、消えた!

これは期待が…というか100%当たりでしょう!と思って、セルを回すと、掛かりました!1ヵ月半ぶりにエンジンが息を吹き返しました。いやぁあまりにあっけない解決に喜ぶやら驚くやら…。のじさんには感謝感謝です。

引き取りをお願いしていた店には、今回は解決したのでローダーキャンセルの連絡。電話でもいろいろ親切にしてくれたので、また点検かなにかのときにはお願いしようと思ってます。

この小さな部品が燃料ポンプの異常?アルファコードの異常?という恐ろしい幻影を見させてくれた張本人です。155の鬼門のようなので、いままで一度も異常を起こしたこともなく交換したことのない155にも、常備しておくことをお勧めします。走ってきた後にこのリレーを見てもらうとわかりますが、熱という意味でかなり過酷な環境にあるようです。5年10年という間には経年劣化もしようという感じです。

今回はのじさんにはお世話になりました。クルマが直ったことも嬉しかったですが、それが155繋がりを以って直ったことがもっと嬉しいことでした。

やっぱり155って良いクルマです。直った後、乗りながらいろいろな意味で再認識しました。