チャイルドシート(3)
レーマーロードの次のステップ、所謂ジュニアシートのカテゴリに属するシートに関してなどです。

実は、家族が増えてファミリーカーとして常時使う車は155から緑の仏車に移行したので、今回ご紹介するジュニアシートはいつもはそちらに取り付けてます。このジュニアシートを先日155に付けて使用する機会があり、取付が確認できましたのでご報告です。とはいうもののジュニアシートに関しては、チャイルドシート(狭義)のときと比べるとクルマとの相性にそれほど神経質にならなくてもよさそうですが。

ジュニアシートには座面の嵩を上げるごく簡単なものからバックサポートがつくもの、更にヘッドサポートまで付くものと、これらが同じカテゴリか?と思われるものまでいろいろあるようです。最近の傾向はヘッドサポートまでつくものになっているようで、これは、欧州の安全基準の影響のようです。

というわけで、できればより安全なヘッドサポート付きのものにしたいと思っていましたが、クルマとの相性が緩和された反面、使用者−つまり座る子供−との相性がシビアになってきました。相性といっても体格云々ではなく、明確な意志を持ち始めた3歳児が「気に入るか」という問題です。

レーマーロードを(親が…一応、子も)気に入っていたので、信頼のおけそうな同じレーマーのKIDにしようと港北のヤナセまで見にいきました。そこでMB純正のKIDに座らせてもらったところ、子供はそのときはOKを出してきました。ただやはり懸念されるのは、ヘッドサポートに遮られる視界のことでしたので、チラシをもらって帰ったあと何度か「これでいいのか?」と聞いたところ「横が見えないからヤダ」といい始めました。永く使うの物であるし最初から本人が納得しないものは買いたくなかったので、再度確認のため再び座らせてもらいにヤナセに行きました。「横はどう?」かと聞いたところ本人が思ってたより邪魔にならなかったらしく「これでイイ」と納得したのでその場で購入。MB純正の方が若干安かったのですが、ロードと色が同じレーマー銘の方にしておきました。

レーマーKID。このヘッドサポートに子供がOKを出すかどうか本人に要確認です。
その後、KIDは主に緑の仏車で使ってますが本人も気に入っているようで、特に不満は出ていません。こればかりは、子供それぞれなので参考にはならないと思いますが。ただヘッドサポートは衝突時だけでなく眠ってしまったような場合にも有用のように感じます。

このKIDを155に付ける機会がありましたが、まったく問題なく使えました。ロード同様3点式専用ですので後席中央では使えませんが。ヘッドサポートを子供がどう感じるかが最大の問題であると思いますので手放しではお勧めできませんが、そこさえクリアできれば安全性という面を考えてもお勧めできると思います。ネックは価格でしょうか。ジュニアシートは単なる嵩上げ式に対抗するためか、結構しっかりしたものでも値がこなれていると感じられるカテゴリですが、KIDはそんなことはどこ吹く風といった値付けです。

おまけでベビーシートに関して。
家族が増えたことによって、ベビーシートを2個新調しました。(ひとつは既存のファーストチョイスでもよかったのですが、まったく同じものを2個揃えたかったので。ファーストチョイスはもう売ってません-_-;)。これまたレーマー製のベビーセーフ。新しいベビーセーフプラスではなく旧ベビーセーフです。何故ベビーセーフプラスではないのかというといろいろわけがありまして、なるべく全幅を抑えたかった(のと旧ベビーセーフが安くなっっていた^^;)ためです。(「安かったから」は半分冗談です。どうしても全幅を抑えたかったので。特殊な理由が無い限りベビーセーフプラスの方が良いと思います)

レーマー旧ベビーセーフ。もう取り扱っているところもだんだん無くなってきていると思います。
これも155に付ける機会があったのでご報告。結果からいうと付きます。付きますが、155のリアシートのシートベルトは実は短いということがわかりました。イーブンフローのファーストチョイスが3点止めでつかなかったときにもシートベルトの短さは感じましたが、3点で止められる場合の方が却って稀なんだろうぐらいに思ってました。

今回、ベビーセーフをつけてみて、ファーストチョイス3点止めほど長い長さは必要としませんでしたが、取り付ける過程において限界いっぱいまで引き出す過程がありギリギリだと感じました(工夫すればそこまで引き出さなくてもつくと思いますが、マニュアル通りの手順に従うとギリギリいっぱいまで引き出すことになります)。

シート自体は取り付け可能なので、一見問題ないようにも思えますが、乳児用ベビーシートの場合、シートをクルマに据え付けておいてそこに赤ちゃんを乗せるという方法とともに、ベビーシートを家に持ってきて、部屋でゆっくり赤ちゃんを乗せてハーネスも締めてから、ベビーシート毎移動してクルマに装着という使い方も十分考えられます。この場合を考慮したとき、あのシートベルト長だとちょっと取付が大変かな?という気がしました。

これは、ベビーセーフに関わらずベビーシート全般に当てはまるかもしれませんので、シートベルト長には十分注意して必ず試着された方が良さそうです。

というわけで、ベビーセーフ2個を後席左右に、KIDを仕方ないので助手席に、大人一人がベビーセーフに挟まれた後席中央に、そしてドライバー、の5人乗車で2kmほどの用事で移動しましたが、後席中央はきつかったみたいです。この年齢構成の5人家族に155はやっぱり無理があることがわかりました。

一方、緑の仏車は後席に<ベビーセーフ・ロード・ベビーセーフ>でも<ベビーセーフ・KID・ベビーセーフ>そして<ロード・KID・(ロード)>のいずれの3連でも付くことが確認できました。5人家族になった以上このクルマでなければならないと、自分で自分を納得させざるを得ません。

おまけのおまけ
レーマーベビーセーフよりベビーセーフプラスの方が絶対お勧めのようなことを書きましたが、チャイルドシートに非常に詳しい方のご意見を拝見すると一概にそうともいえないようです。というのも、ベビーセーフプラスは大柄になった分確実に12ヶ月までの使用に耐えそうになった反面、まったくの新生児にはやや大きすぎのきらいもあるようです。3000g以下の新生児から11〜13kg程度まで4倍以上の開きに対応するためにはやはりどちらかのサイドが犠牲になってしまうという感じです。

それから上のどこかに書いたことと自分がやったことを比べてふと気付いたのですが、お父さんが赤ちゃんとお母さんを産院まで迎えに行くとき、産院に着いたらベビーシートはクルマから外して、赤ちゃんは産院のゆっくりできるところでシートに乗せてあげたほうが良いと思います。

よく考えたら私は、二回(3人)ともクルマに据えつけたベビーシートに病院の駐車場で乗せましたが、乗せにくかったです。

やはり、ゆっくりした場所で乗せてあげて、その後、駐車場では車にベビーシートを装着するだけにするという方が良さそうですね。そのためには、退院前までにはベビーシートの車への装着を何回か練習し、確実にしっかり固定できるコツを習得しておくべきでしょう。そういう意味では「付けばOK」ではなく「手際良く確実に固定できる」が必要になりそうで、その場面になったとき155のリアシートのシートベルト長の短さがやや気になりますね。