ETC車載器取付
釈然としない中、理由はともかく、ETCを取り付けました。

機種は、2003年6月下旬、助成金が受けられた時点でオート○ックス某店に在庫があって売価が最も低い機種…ということで、三菱電機のEP-222というフロントガラス貼付タイプのものです。最も安い機種という消極的な選定理由でしたが、ETCに最低限の機能以外何も期待していない(というか、本体のID番号さえあれば良いと思ってたぐらい…)自分としては十分で、また取付場所は積極的にこの機種を選んでもヨカッタかなと思わせるものでした。

では、取付方法を…

まず配線関係ではACC電源とアースさえ取れればこの機種は取付可能でした。…で、もっとも簡単に電源が取れる場所…ということでオーディオから横取りすることにしました。
この時代の欧州車(今でもそうかもしれませんが…)のオーディオは前に引き抜くという非常に簡単な操作で取り外しができることはCDチェンジャーの箇所でも触れた通りです。オーディオの周りのプラスティック化粧枠を外し、オーディオを引き出します。この際止め金具の両サイドは下の画像の赤丸で示すようなラッチで止まっているので、これを外すことを念頭に入れながらガチャガチャとすれば簡単に引き出せます。

両サイドの止め具がクルマ側の止め具から外れれば下画像のように前方にユニットを引き出すことができます。

完全に引き出せたら、ユニット背面から電源を拝借します。オーディオユニット側に接続されている配線は、常識の通用する範囲ですので、テスターなしでも欲しい電源を探せます。配線カプラーより上流のクルマ側の世界は魔界ですので、どの配線が何か分かりません(^^;。オーディオユニット側の常識の通じる配線から採取しました。

私の155はソニー製のユニットが付いていて、配線は上画像の通りです。丸で囲った部分がそれぞれ電源系とスピーカー系の配線のはずです。因みに画像右端のグレーのやや太い線がラジオ用のアンテナ線で、左端の黒い線が後つけCDチェンジャーの制御線、赤白RCAプラグがCDチェンジャー用の音声線です。
このうち今回はACCの電源とアースが必要になります。ともに上画像電源系から取ります。オーディオ電源は一般に黄色が常時通電(キーオフ時も)、赤がACCオンで電源が入る線、青がイルミ(ライトオンで通電)、黒がアースとなってるはずです。今回はACCが必要なので、赤の配線からETC付属のワンタッチコネクタで直接電源をもらうという安直な方法に出ました。アースは通常は付近のシャシ部にネジ止めするのが良さそうですが、近傍に手ごろなネジ止め箇所がなかったのでアースもまた黒線にワンタッチコネクタで接続しました。

こんな感じです。爪が外れてコネクタが開くと危険なので念の為ビニールテープで巻いて止めてあります。…ので、見た目が更に醜いですが、いいんです…どうせ外から見えないから…。

カーステからもらったこの線をグローブボックス下、助手席側Aピラー内を通してルームミラー裏のカードホルダーまで延ばしただけの安直配線で動作します。この途中経路、グローブボックス下からピラーに入る箇所で一瞬露出します。気に入らない…外から見えるから。

こんな感じですね。ドア閉めたら見えなくなるから面倒くさいのでそのままです。
さてピラーからルームミラー裏までの本体ですが、この間配線を露出させるのが癪なのでなんとか隠しました。
ルームミラー裏、カードホルダー付近には室内灯ユニットからカードホルダーの支柱が出ている穴があり「ここから配線を出して下さいよ」といわんばかりです。これを見ているうちにどうしてもここまで天井裏を通してきてここから出したいという衝動に駆られました。
画像がないんですが(撮るのが面倒だったので)Aピラーの頂上には、配線を屋根の鉄板と天井の内張りの間に通すことができる箇所があります。また室内灯ユニットをマニュアルの灯火交換の項を参考に(っていうほどのことでもありませんでしたが)外すと、これまた、屋根と内張りに通ずる箇所が…。ピラー側から線を送り出していき室内灯ユニット側から細い棒でまさぐりながらなんとかこの間を開通させることができました。室内灯ユニットまで入ってきたら後は件の穴からルームミラー裏フロントガラス付近に配線を出して、そこで本体と接続しました。下の赤い丸が配線を出した穴です。

本体自身はこのために付いているのでがないかと思われるほどの強力カードホルダーで固定。

車検ステッカーより一回りほど大きな装置ですし、ルームミラーの裏に収まっているので、室内外からもほとんど目立ちません。上述の通り、付近に都合の良い場所に配線を出す穴まで用意されているので、かなりスッキリ取付られます。

配線も機械もほとんど見えないので、ETC車載器がついてることに気づかれないかも…って別に気づかれても良いんですけど。

機能に拘りがなければ155のETC車載器としてお勧めです。でも機能はホント何もありません。ピッとピーぐらいしかしゃべりませんし、何も表示しません。

さて、室内灯ユニットを開けるとここにも魅力的な電源がきてますが、おそらく室内灯の機能を考えると、常時通電とドア開ぐらいでACCオンは来てないと思います。因みに室内灯用の電源は運転席側のピラーを伝ってきているようですので、ETCの電源もこれと同じ経路を辿らせていけば、醜い露出箇所なしでいけるかもしれません。私は、他の電源と一緒に上げてくると変な信号を拾うかもしれないとから専用の助手席側が良いと根拠のない理由をつけて、実はただ単にもう面倒なので助手席側から変更する気はありませんが…。