フューエルホース
同じ155オーナーの方々にとってこのような個人サイトでもっとも興味のあることがらのひとつはトラブル事例だと思いますがいかがでしょう。しかし幸か不幸か私の155には皆様のお役に立つようなトラブル(?)はあまり発生しておりません。その中でもいくつか通常メンテナンス以外に行ったものの例を気が向き次第掲載していきたいと思います。
先ずは、フューエルホースの交換です。これはV6に限った話になってしまうかと思いますが、V6オーナーの方々にご参考にしていただければと思います。
事の起こりは高速道路走行など高負荷走行後クルマがなんとなくガソリン臭いということから始まりました。たびたびそのようなことがあるので、エンジンルームの中で気になりそうなところをみてみると、インジェクションのブリッジに繋がるフューエルホースが頼りないものでしかもこのホースのホースバンドも頼りなさそうなものであることが気にかかりました。力ずくでホースを引き抜くとパイプから引き抜けそうなぐらいのもので、エンジンをかけたまま、ホースをパイプに押し込む方向や、引き抜く方向に力をいれると、ガソリンが滲み出てくることがわかりました。これが高負荷時にエンジンルームの中で起こっていたのでしょう。
実際大量にガソリンが漏れてくるということはなさそうでしたが、気になるので1年点検のついでというタイミングでディーラーに言ってみました。すると、ディーラーとしてもやはり気になる事項という認識はあったようで、メーカーに訴えたこともあったそうです。しかし「実用上問題なしということでメーカーとしての無償改善はないという回答であった」とのことでした。ただしディーラーとしては、メーカーより深刻と受け止めていたようで同様の訴えをしてきたユーザーに対しては実費負担でホースの交換を勧めていたようで、私も勧められました。実費はユーザーが負担せざるを得ないのでメーカーが問題なしといっている以上押し売りはできなかったようです。実費は1万円ほどということでしたので、交換をお願いしました。
さて、交換後のホースを見てみると、交換を強く勧めるだけあって最初のものとは明らかに異なるしっかりしたホースに変わっていました。またホースバンドについてもこれまたしっかりしたものに変わっていてホースを手で動かせるような状態ではなくなっていました。これは件の個所のみではなく、エンジンルーム内に引き回されている同様のフューエルホースすべてに関して施したようでした。その実費は、まず工賃は1年点検と同時に依頼したこともあったのでしょう、フューエルホース交換という項目では「\0」としてもらっていました。よって部品代のみ。これとてホース0.5mとホースバンド8個で、\6,000-にも満たない額(98年1月)でした。当初の見積もりよりかなり低くまた、また見た目にも明らかに改善されていたことから安心料と思えばかなり満足のいくものでした。

 ▲真鍮色のパイプに繋がるのが交換したホースです
 (これは4年目点検のとき再度交換した3代目)


ただし、ユーザーもディーラーも不安に思うことをなぜメーカーが認めないのかということには疑問を感じました。コストパフォーマンスということは確かにあるでしょう。機能的に問題なければ、過剰機能は不必要かもしれません。しかし、この場合明らかにガソリン臭は発生するわけですし、ディーラーの行った改善で、それは発生しなくなるわけですからメーカーの責任において行うべきだと思いますがいかがでしょう?
V6オーナーの方でエンジンルーム内のガソリン臭が気になる方は、ホースの交換を施してあるか否か不明な場合、一度ホースの確認をされることをお勧めします。現状この155のV6エンジンのフューエルホースに関して、メーカー・ディーラーでどのような扱いになっているのかについては不明ですが、納得できる条件の場合交換されることをお勧めします。ただし、あくまでもメーカーとしては問題ないといっていた(98年1月現在)ので無駄な出費になるかもしれませんが・・・。