オイル交換(2)
オイル交換について、やりかた(自己流)はその(1)に書いた通りです。さてここではそのオイルについて書いてみたいと思います。
オイルはディーラーで定期点検時に入れてくるものと同じ銘柄がいいかなと思っています。因みにディーラーでは毎回AGIPのSINT2000を入れているようです。

ディーラーの工場にはSELENIAの缶もあるようなので、仕入れの問題ではなく何か理由があってこのエンジンにはSINT2000にしてくれているのかもしれません(今度機会があったら聞いてみたいと思います)。SELENIAのSPECISL FORMULA ALFA ROMEOは、エンジンとの同時開発っぽくていいのですが、最近のファイアエンジンならまだしも、よく考えたらこのV6エンジンの原型ができたときは、オリオフィアットとアルファとは関係なかったんだよな〜と思ってしまいます。…ので、SELENIAには拘りません。ディーラーでわざわざ選んで入れているSINT2000に素直に従おうと毎回思うのです。ところが最近、近所の量販店ではSINT2000を売っていないんです。そこで、近そうなAGIPを入れてます。EUROTECHという銘柄。ただ問題は粘度で、このオイル5W-40なんです。しかし、マニュアルによると指定は10W-40、もちろん件のSELENIA ALFA ROMEO もAGIPSINT2000も10W-40です。ちょっと気になりますが、まぁいいか…ということにしています。

余談ですが、国産車に乗っているときは、結局最終的にはメーカー純正オイルを入れるようにしていました。5W-50!!0W-60!!などという高性能(といわれる)オイルを売っていますが、カーメーカーが-30でいいといっているならば、軟らかいに越したことはないと思うのです。特に、HONDAの1.8VTEC(B18Cでしたっけ?)などは、クランクシャフトの軸受(所謂メタルですね)に油膜切れをおこしにくい金属(表面の結晶構造だったか何かによって)を使っているらしいので、オイルが軟らかくても高負荷・高回転に耐える、という話を聞いてから、国産車はメーカーが必要十分な性能を保証しいている純正一本にしてました(…安いし)。

高級オイルには粘度のレンジのほかにも付加性能はいっぱいあると思いますが、売り文句となりがちなワイドレンジ自体は実際のエンジンの要求性能に必ずしも一致しない気が…。付け加えるとHONDAの1.8VTECのメタルは当時市販車にフィードバックされた数少ない(^^;)「F-1テクノロジーのひとつ」だと関係者から聞いたことがあります。これをきくと、「0W-50!!VTECに最適!!」などという量販店の宣伝文句に疑問を感じざるを得ませんでした。

さて、155のマニュアルの推奨は親方FIATだけあって、流石にSELENIAですが、同等の他銘柄も可となっています。フィアット傘下になる前、本来ALFAはSHELLとの結びつきがあったという記述をみた記憶があります。欧州カーメーカーは、特定石油メーカーと結びつきがある場合が多いですね。CITROENとTOTAL、RENAULTとelfなど。この辺日本のカーメーカーは自社純正としているところが異なります。…で、ここからは全くの憶測ですが、日本のカーメーカーは石油メーカーに自社の要求性能を満たしたオイルを大量に発注し、安く仕入れる…。これを純正オイルとして市販もしている。と考えると、実はメーカー純正とされているオイルはコストパフォーマンスに優れるのでは(安かろう悪かろうということはない?)と考えます。これも、国産車には純正オイルを、と考える一因です。でも、カーショップで、あれこれオイルを選ぶ楽しみというのがなくなりますが…。

とにかく、155になってから自分で交換するときは毎回AGIP EURO TECH に落ち着いてしまってます。四の五の言ってますが正直、オイル銘柄が変わっても変化を言い当てることはできない自信は大いにあるのですが(^^;)

追記:
後日ディーラーのメカニックの方に、AGIPを使用している理由を尋ねたところ、あっさり「仕入れの問題です。粘度があっていれば他の銘柄でも問題ないですよ。」というお返事をいただきました。なんか拍子抜けですが、妙に神話がかったことを言われるより却ってディーラーに対する信用度が高まった感もあります。Fを扱っているディーラーですので最近あまり市販していないSINT2000を使っていることはステータス的意味合いもあるようですね。

 ▲正真正銘SINT2000がドラム缶単位で…