こんな仲間も、持った車として…



数々の名車を送り出した一門の一員として…


傑作ベルリーナ系統の末裔として…


傑作とされた系列のエンジン搭載車として…

…過大な期待を負わされ、それに応えられていないとしてメディアでの評判を落としたようですが、結局本当の最大の美点は、「実用セダン」、これに尽きると思います。オーナーのみが実感できる実用性の高さ。実は、155V6は故障も少なく日本での使用にも普通に耐える実用的なイタリア車です。

人も荷物もしっかり載せて遠くまで行ける…そんな実用セダンです。決して大人しいスタイルをしているわけではない155の使い勝手がこれだけ良いことはもっと評価されても良かったのではないでしょうか。

そして、昨今の自動車業界の世界地図から察するに、もはやアルファ・ロメオというブランドにこういう実用セダンは求められることはないでしょう。このブランドに対してはもっと高い運動性能…もっとスタイリッシュな外観…が、ひたすら要求され、後部座席の居住性やトランクの広さなどの優先順位が浮上することは、もうないかもしれません。