【ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】11月


2000.11.24(金)・・・ナシの味がします。
 画像を見た限りではなんだか分からないかもしれませんが・・・【ケンポナシ】という植物です。
 Hovenia dulcis(クロウメモドキ科)は高さ15〜20mになる落葉樹です。樹皮は浅黒灰色で縦に浅く裂けシワになっています。

 Hoveniaは日本、中国、ヒマラヤに3種が分布しています。花柄は果実が熟すと肥厚して肉質となり、甘くて食用にされます。また、果実酒としても利用されています。属名のHoveniaとは、ツンベルグ(C.P.Thunberg,1743-1828)が1772年〜1776年に行った南アフリカ、ジャワ島、日本への探検の時に経済的支援者であったオランダ人のホーフェ(D.ten Hove,1724-1784)に因みます。

 右側画像の球状のものが果実で、中には赤茶〜黒の種子が入っています。その球状の果実が繋がっている部分が花柄で、肥厚しているのが分かります。
 試食してみれば分かりますが・・・味はナツメ(Zizyphusに似ています。ナシのお酒(発酵したような味)香りは・・・ナシ(Pyrusのようにも思えます。です。
我が家では、昨年これを播種し、現在高さ30cmになっています。今年、大量に種子がとれました。欲しいという方がいらっしゃいましたらメールください。送料はご自身で負担願います。


2000.11.18(土)・・・Sedum類のリース作り
 最近急激に寒さが襲ってきて、11月の頭に引いたカゼが未だに治りません。研修論文の締め切りが来月末に控えているので、寝るヒマもなく必死です。誰か代わりに書いてくれ〜!

 さて今日は多肉植物を使ったリースを作りました。そう、トップページの写真が完成したもの。この画像は、その前段階。

 まず使用した植物は・・・Sedum adolphii(銘月)Sedum rubrotinctum ‘Aurora’(オーロラ)Sedum rubrotinctum(虹の玉)Sedum morganianumKalanchoe rauhii(ラウヒー)Echeveria pulidonis(花うらら)Villadia batesii(グリーンペット)Sempervivum(クモノスバンダイソウ)Senecio rowleyanus(グリーンネックレス)など、12種類です。
 骨格は亀甲網のシルバーを用い、円筒状にしたものをつなぎました。ミズゴケの下は培養土です。しっかり握って硬く締め、形を整えたリースに割り箸とピンセットを使って植え込んでいきます。
 材料の植物は大学祭や近所から仕入れてきました。タダみたいな値段です。ミズゴケ、用土、亀甲網などは家にあったものです。
 多肉植物類はメンテナンスが楽なのでオススメです。このリースは玄関(インターホンの前)に飾ろうと思います。


2000.10.16(水)・・・再びノボタン。
 再びノボタンです。詳しいことは分かりません。品種名が‘Red Angel’といいます。おそらくTibouchina urvilleana(ノボタン科)でしょう。

 11月から紹介しているノボタン類は、10月に奥多摩へ行った帰り道で見つけた花屋で購入してきました。(※ブータンノボタンは違います)

 私は安いものしか、もしくは高くても相当珍しいものなら買う人ですが、それ以外は買いません。ちなみにこれはなんと80円!前回紹介したブータンノボタンは98円!など・・・。

 園芸店で忘れ去られたように置かれているボロボロになった植物をタダ同然の価格で拾ってきたり値下げコーナーで売られている植物を買うのが趣味です。それを育てて花を咲かせることが喜びです。こんな私と一緒に園芸店をめぐっていた人たちは、みんな私と同じように【値段の下がった花】を買うようになりました。

 掲示板に来てくださっている方の中にも、50円だったかな?シャコバサボテンを手に入れて毎年立派に花を咲かせていらっしゃいます。観賞することの楽しみも大事ですが、育てることの喜びはやはり忘れてはならないことだと思います。


2000.11.11(土)・・・アルペンガーデンやまくさ
 今日は午前中、外出をしました。場所は・・・【アルペンガーデンやまくさ(埼玉県南埼玉郡菖蒲町小林5855−1)】です。
 山野草を中心に世界中の原種植物を集めているところです。取り扱っている種類(属・種とも)の多さに腰を抜かします。

 2000種を扱っているそうですが・・・日本には世界中の植物4000種を集めているところがあります。青森県にある【(株)黒石植物園】です。

 それはさておき・・・早速探索してみたところ・・・かなり貴重なNarcissus属(スイセン)の原種がたくさんありました。Narcissusの原種は入手困難ですが、独自のルートで種子を導入し育種、育苗をなさっているそうです。たしかに値段は張りますが・・・でも買ってしまいました。N. bulbocodium subsp. viriditubusとN. romieuxii var. mesatlanticusです。さてどうなることでしょう?


2000.11.9(木)・・・最高の一品!
 最高の一品が咲きました。以前紹介したBrugmansiaの斑入りです。本日早朝より蕾のねじれがほどけてきて・・・ついに夕刻、満開となりました。

 Brugmansia(通称:Angel's Trumpets)には香りがあります。しかし・・・一般的によく見るBrugmansiaとこれは香りが違います。通常は鼻にツンとくる生姜の香りですが・・・これは・・・大変素晴らししくとろけそうな香り。ものすごく高貴な香り甘くジャコウのような香り、とはまさにこのことでしょうか。

 室内で観賞していますが・・・部屋中良い香りに包まれています。この香りをかぐと、他のBrugmansiaの香りなんて比べ物になりませんね。

 花色ですが、斑と同じ色、すなわちバタークリーム色でした。純白ではありませんがシックな色合いです。

 右側の画像は・・・「がく」です。葉だけではなく「がく」にも斑が入っています。面白いでしょ?


2000.10.7(火)・・・タダで貰った。
 この植物の属名の由来はギリシャ語のogkos(コブ)。リップ(唇弁)の基部にコブ状の隆起を持っているからです。
 その名は・・・ラン科のOncidium Moon Shadow ‘Tiger Tail’

 この株は今年の東京ドームの世界ラン展で手に入れました。手に入れたと言ってもタダです。出店者の【兼網洋蘭園・・・広島県山県郡豊平町今吉田Tel:0826−84−1302】さんから最終日の片付けの時に痛んで売り物にならない株を。。。

 私はアルバイトとして参加した東京ドームラン展ですが、いろんな出展者の方ともお話しをさせていただきました。その思い出の品です。

 今年の9月から咲きつづけています。さらに花茎が上がってきているので引き続き楽しめます。‘Tiger Tail’と言う品種名が物語っているように、ものすごくゴツイ花です。大きさも縦径が45mm、横径が35mmとビッグ!そして純黄色とワインレッドのコントラストが非常に美しい!!最高の1品デス。20輪ほど咲いていますがそれは見事です。


2000.11.5(日)・・・同じノボタンと言えども。。。
 11月に入って初めての更新です。本日はノボタン科の植物を2種類紹介します。画像左側Osbeckia nepalensis ‘Himalayan Opal’です。【ブータンノボタン】と言う名前で流通しています。最近鉢物で多く出回っているのを見かけます。非常に多花性で途切れることなく咲きつづけます。Osbeckia属はヒメノボタンなどがあります。これもその1種ですね。

 画像右側Melastoma candidumです。いわゆる【ノボタン】ですが・・・花色は白でとても清楚な感じです。奄美大島、沖縄、台湾、東南アジアなどに分布する常緑低木で約2mにまで成長します。
 茎は四角形葉は対生剛毛があります。通常の花色は淡紫桃色ですね。

 というわけで今日は何が言いたかったのかと言いますと・・・同じノボタンといわれている植物でも属が違う、ということ。ただそれだけです^^;;