マリポサ園芸講座 5月



「寄せ植えを作ってみようFinal・卒業制作〜華麗なるシダの世界と草の調べ〜


 植物にとって花を咲かせると言うことは、昆虫や風に助けてもらいながら子孫を残すことで、人間にとってはそれが鑑賞の対象になります。ところがシダ植物は、花という形では、我々の目を楽しませてくれることはないのです。けれど、バリエーション豊かなシダの葉は優美で、まるでクジャクの羽のような繊細さを持っています。

 今回は、さまざまなシダ植物を中心に、シダ植物の葉の魅力を最大限に生かした斬新な寄せ植えを制作いたします。

 これでマリポサ講習会は終了となりますので、修了式を行います、ぜひ、ご参加ください!そして心に響く作品を作りましょう!


 受講料:2500円
 材料費:1万円〜1万2000円程度を予定しています。
 出席・欠席の連絡は、5月18日までに!!!ホームページご覧の方は以下の方法でお願いいたします。




 昨年6月から1年間行ってきた「マリポサガーデニング基礎講座」は、今月28日で予定通り終了しました。

 今回は修了式を兼ねての卒業制作です。では、いつものように報告〜!

 

 まずは・・・講座の前に報告・・・・。

 先月4月の講座で、「第5回 国際バラとガーデニングショウ」のベランダ部門に出品することが決まったとお伝えしました。

 その結果報告です。

 準優秀賞を頂いたこと、準備段階の裏話・・・など、適宜質問をお受けしながら・・・。

 結構、皆さん熱心で、質問が出たのには驚きです。


 では・・・皆さんもお集まりのようなので・・・講義を始めることにします。
 今日の講義は・・・シダのお話。ジミ〜でクラ〜イお話・・・・。
 シダって、花が咲かない植物なんだって!?

・・・そう言えば、先生は前からそう仰ってたような記憶が・・・・。
 そうでシダそうでシダ。思い出しました・・・。


 シダのお話と言っても・・・身近に感じるシダのお話です。

 例えば・・・食用にされるものにはどんな種類があるか・・・
 
 お庭で使う時は、常緑か落葉も気になるところ・・・・。

 落葉と言っても、必ずしも冬場に上部がなくなるわけではなく、夏場に上部がなくなる種類もある・・・など・・。

 えっ!?夏に上がなくなるものもあるの???


 ちなみに・・・手にしているのはDryopteris erythrosora(ベニシダ)。
 卓上にあるポットは・・・Athyrium nipponicum var. pictum(ニシキシダ)


 

 では、本日の素材紹介・・・・。

 先ほど紹介したニシキシダも、本日の素材の1つ。
 
 これだけの素材、一体どうすればいいの???


 ここまで終わったところで、まず一段落。今日のメインイベント、修了式を行います!
 制作のあとになると、手が汚れてしまうので・・・先に。

 この日の為に、修了証と、感謝の気持ちでポット苗を用意しました。



 では、今日のメイン中のメインへ・・・・

 昨年6月から始まった講座ですが、1回も欠けることなく、すべての講座に参加された奇特な方がいらっしゃるのです。まぁかわいそうに・・・。

 その栄誉をたたえて、特別表彰!その方は・・・こちら!!!

 

 特別なので、文面も違います。
 色も違います。
 そして、プレゼント苗も違います。

 崖から落ちることなく、落とされることなく(?)、よくいらしてくださいました。

 感謝感謝でいっぱいです。

 どうもありがとうございました。


 このあと、これからの園芸について、私がやってみたいことなど、雑談を少々・・・・。
 2時間の講座では話しきれなかったことがいっぱい。そして能力の限界、だから次期講座はお引き受けしなかったことなどをお話して・・・寄せ植え制作へ。



   



 みなさん、本当に上達しました。

 やっぱり、教え方がうまいと上達するのも早いわね・・・と
心で思いつつ・・・・。

 


 作業も一通り終わり・・・質疑応答。
 何でも構いません。好きなこと質問してください〜・・・

 次から次に質問が出ます。1時間近く質疑応答が続きました。

 これがこの講座の最大の売りだったのかもしれません。


 最後に・・・今日の作品を記念撮影して・・・・すべての講座が終了しました。


 

 こうして作品を見て見ると、同じ素材でありながら
作者が違うと、全く違う作品に仕上がることが
見て取れます。

 それぞれがアーティスト。寄せ植えはそれぞれが
アーティストなのです。


 以上で報告はおしまい。

 1年間に渡って、この講座を続けてまいりましたが、これですべて終了です。この場所、この時間、このメンバーで同じ内容を開催することは、もう2度とないかもしれません。全く見知らぬ方と、こういう形で知り合うことができ、園芸の輪が広がっていったことに驚くとともに、こちらも大変勉強になりました。

 この講座が園芸のすべてではありません。この講座は、園芸の見出しの部分に過ぎず、ここからディープな園芸の世界が待っています。園芸地獄に落ちるのもよし(ただし、私みたいになりまっせ)、美しい園芸を楽しむのもよし、楽しみ方は人それぞれ。

 この講座を通して、新しい園芸の世界を、皆さんの手で切り開いていってもらいたいと、心から願っています。

 1年間、どうもありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします!

 また機会があれば、お会いできるといいですね。

2003.5.28 園芸実践者 片山陽介

マリポサガーデニング基礎講座・完