【2003年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】4月







2003.4.30(水)・・・白花
 透き通るような白花です。

 Geranium phaeum ‘Album’(フウロソウ科)

 種名を聞いただけで、分かる方はかなり物知りですね。そう、クロバナフウロの白花品種です。

 ・・・・となると、シロバナフウロ?・・・・いや、シロバナクロバナフウロ・・・・と言う名前になるでしょうか?ややこしい・・・・。

 クロバナフウロの白花品種、と言うのが一番通じる名前・・・でしょうか?

 なかなか乙な素材です。

 滅多にお目にかかれない品種かと思いますが・・・。


2003.4.21(木)・・・マシュマロ
 今日もまたツバキです。

 Camellia japonica var. decumbens ‘宝珠’(ツバキ科)

 ユキツバキの園芸品種。

 白で咲きはじめ、徐々に淡い淡いピンクへ変わります。とても上品な色です。

 また、花の形も最高にかわいいですよね。ツバキの中でも銘花(名花)に数えられる素晴らしい品種です。葉も厚く常緑で、上品な花を楽しむことが出来るツバキ。

 これからのガーデンプランツとして見直してもらいたい植物の1つです。

 新潟県にて撮影


2003.4.20(日)・・・常緑の・・・
 今回はすごいものを登場させます。

 Aster nitidus(キク科)

 トキワシオンとでも表現しましょうか?・・・その理由は・・・・常緑だから!

 これは常緑のアスター(シオン)です。照り葉で葉だけでも価値があります。花は淡い紫色で、とても清楚で落ち着きがあります。

 枝がアーチ状になり、最高の素材です。これからもっともっと普及させなければならない素材だと思います。

 こんな植物の学名なんて、ほとんど知られていない超・貴重種!!これは一度栽培してみてください。その素晴らしさが分かるはずです。

 耐寒性もバッチリ、常緑できれいな花が楽しめるなんて・・・・。

 中国原生のまだまだ入手難の植物です。お問い合わせはメールにて。お早めに!!!!


2003.4.16(水)・・・ツバキ?サザンカ? 
 さて、これは一体なんでしょう?
 ツバキ?サザンカ?・・・・

 Camellia ‘炉開き’(ツバキ科)

 ただのツバキではありません。実は、ユキツバキとチャ(お茶)との交雑により誕生した植物です。

 Camellia japonica var. decumbens・・・ユキツバキ Camellia sinensis・・・チャ 

 チャは、以前はThea sinensisと別属になっていましたが、現在はCamelliaになっています。

 ツバキとチャはかからないと言われていたのですが、現在では様々な品種が誕生しています。

 このチャの血が入っているものは、非常に開花期が長く、この品種も8月の終わりから5月頃まで、かなり長期間に渡って開花しています。素晴らしい素材ですね。こういうものを庭に植えなくっちゃ!
 研究によると、約30%、チャの血が入っているそうです。確かに、葉はチャの葉そっくりですね。葉だけ見るとツバキとは思えないです。

 新潟県にて撮影してきました。古木です。


2003.4.15(火)・・・スイセン、只今満開part3
 続いて・・・・

 Narcissus ‘Topolino’ ヒガンバナ科(Flower Type:Trumpet)

 草丈10〜15cmのオチビちゃんです。2色咲きでとてもかわいいですね。

 花形は、一般的にイメージするものですが、この色と草丈がかわいさをかもし出しています。

 右画像は、前回紹介した品種と、今日の品種の集合画像。スイセンってかわいい〜!!!!


2003.4.7(月)・・・スイセン、只今満開part2
 続いては・・・・
 
 Narcissus ‘February Gold’ ヒガンバナ科(Flower Type:Cyclamineus)

 シクラミネウス咲きのスイセンです。草丈25〜30cmと少しノッポです。花の形が気に入っています。シクラミネウス咲きってかわいいですよね。

 パッとする花色で、春が来た〜と感じるお品でございます。4月2日には満開でした。


2003.4.6(日)・・・スイセン、只今満開part1
 某所のスイセンが満開です。

 Narcissus minor var. pumilus(だったと思う。)(ヒガンバナ科)

 原種のスイセンで、3月21日頃から開花が始まりました。昨年に比べて花数がググッと増え、今年は10輪以上咲いています。イモは5球植え込んだだけですが、だいぶ増えたようです。

 弁が少しよじれるように咲き、私は結構気に入っています。草丈15〜20cm、うつむき加減に咲く姿がなんとも愛らしい、春の姿でございます。


2003.4.5(土)・・・紫チリメン
 3月のマリポサ講習会で使用した植物です。

 Brassica oleracea var. acephala ‘F1 Redbor’(アブラナ科)

 う〜まっず〜い!!でお馴染みのケールです。

 これは、観賞用になるチリメンのケールです。昨年秋に播種し、現在株張り10cm強。大きな鉢に植えるとさらに大きくなります。

 秋まで楽しめる素材で、高さ1m近くにまで伸びます。株が充実すると、もっとゴリっとした葉になります。

 なかなか良い素材でしょ?大好評の素材でした。こんなもの、講習会で使う人も珍しい・・・。


2003.4.4(金)・・・緑チリメン
 昨日に引き続き、講習会で使用した植物です。紫があるんだから・・・当然グリーンもね。

 Brassica oleracea var. acephala ‘Dwarf Green Curled’(アブラナ科)

 これも同じくケール。主に観賞用なので葉がチリメンです。もっと葉はゴリっとしてきますが・・・まだ勢いが足らないようです。

 ゴリゴリした姿は、パセリと見間違うほどになります。

 こちらも大好評素材でした。今回の講習会は、紫と緑をセットで、皆さんに使っていただきました。


2003.4.3(木)・・・血しぶき
 黄緑の葉に・・・血のスプレー・・・・・

 Cichorium intybus(キク科)

 ちょっとグロテスク素材ですが、寄せ植えに使うと引き立ちます。ちなみに、これはチコリです。蒸れに弱いので、植え込む場合は排水の良い土で。

 これは私の制作した寄せ植えに植え込んだものです。ケールに挟まれています。

 結局、私は野菜だろうが何だろうが、どんな素材でも調理します。だから、農家も回るし、花苗生産者も回ります。

 いろいろとアンテナを張って、いろんな情報を集めています。時間を考えると、何をやっても赤字ですけどネ。。。