【2003年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】12月








2003.12.31(水)・・・日本が誇る色葉
 2003年もついに終わりです。今年も、昨年以上に忙しくいろいろな方に大変お世話になりました。来年もどうぞよろしく。
 さて、2003年の締めくくりは・・・・

 Illicium anisatum(シキミ科)

 日本で古くから仏事に使われる樹木といえば、これ。シキミです。ところが、このシキミは葉が黒で、新芽は特にワインレッドになります。

 静岡県にあるナーセリーで、シキミの実生から誕生したものです。その後、挿し木によりこのナーセリーで増殖が試みられたのですが、なぜか活着が悪く、株が大きくならないという壁に当たりました。

 その後、埼玉県のナーセリーで接ぎ木により増殖され、今にいたっています。これは、実生で発見当時に接ぎ木により増やされた株の1つです。大きい株はあまりありません。

 偶発実生で誕生した、日本の誇る樹木のカラーリーフです。しかも常緑。海外が最も目を光らせている植物の1つです。日本人は、海外のものにすぐ目を向けたがりますが、もっとこういう自国の植物に目を向けて欲しいですね。素晴らしいものがいっぱいあります。

 というわけで、2003年から2004年へ向けて・・・私のメッセージです。


2003.12.28(日)・・・明るい葉
 肥料切れのような葉・・・。

 Saxifraga stolonifera ‘Harvest Moon’(ユキノシタ科)

 ユキノシタの園芸品種です。ライム色の美しい葉を持っています。ユキノシタは、日陰の植栽によく使われる素材ですが、あまりにも地味で陰気な植物のため、敬遠されがちです。

 この品種は、葉がライム色なので、陰気なイメージは全く無く、むしろオシャレさが感じられます。

 春先の美しさは格別で、これなら庭中はびこってもいいかなぁ・・・と思える素材です。


2003.12.27(土)・・・ブルーグレー
 ブルーグレーの葉がキレイ!
 
 Erysimum ‘Bowles' Mauve’(アブラナ科)

 葉の質は硬く、ブルーグレイの美しい葉を持つエリシマムの品種です。

 花はピンク色です。

 耐寒性は強く、霜や雪でも全く問題はありません。非常に小さい5cmほどの苗だったのですが、2年で30cm以上に生長しました。


2003.12.26(金)・・・不思議色6
 ウソのような輝き・・・・

 Coprosma ‘Evening Glow’(アカネ科)

 品種名の通り、夕焼けの輝き・・・・。とっても良い品種名だと思います。そのまんまだけどね。

 これも冬になりキレイに紅葉しました。紅葉する前は、緑と黄色の何とも言いがたい色をしていたのですが・・・・。

 これは比較的見かける品種かもしれません。

 寒さにも強く、霜にあたっても問題ありません。


2003.12.25(木)・・・不思議色5
 葉がピカピカ輝いています。

 Coprosma ‘Karo Red’(アカネ科)

 冬になり、キレイに紅葉しました。紅葉する前は、鈍い銅色をしていました。

 葉がやや小さく硬く、しっかり締まっています。非常に硬い感じのする植物です。

 もっと寒くなると、色が濃くなります。

 こちらも霜にあたっても問題ありません。


2003.12.23(火)・・・紅葉
 バラの花のような植物・・・・。しかも長い学名・・・・。

 Sedum kamtschaticum var. floriferum ‘Weihenstephanar Gold’(ベンケイソウ科)

 春〜秋までは緑色、今の時期はキレイに紅葉し、このような色です。

 軸の先の葉しか残らず、これがバラの花のようで、とってもきれいです。もっと寒くなると、真っ赤に紅葉します。

 地面にピタリと張り付き、なんともかわいらしい姿です。

 お問い合わせはメールにて。


2003.12.22(月)・・・切り枝
 今年も残りあとわずか。1999年の今日、このホームページを開きました。

 こんな年末にせっせとホームページで遊んでいたあの頃とは、大きく環境も変わりました。
 アカデミックも、細々ですが、これからも続けていこうと思います。

 さて、本日の植物は・・・

 Lophomyrtus
× ralphii ‘Kathryn’(フトモモ科)

 ロフォミルツス・・・と、舌をかみそうな属名で、あまり聞きなれないかもしれません。園芸的に利用されてはいますが、日本ではまだまだ馴染みのうすい植物です。が・・・切り花の世界では誰もが知っている素材ではないでしょうか?切り枝の需要が多く、根付きの状態はかなり珍しいでしょう。何と言っても葉の色がいいですよね。
 お問い合わせはメールにて、。


2003.12.17(水)・・・不思議色4
 これも・・・・

 Coprosma(アカネ科)なのですが・・・・品種名が分かりません。

 質はやや柔らかく、葉はご覧の通り小さく、コンパクトにまとまっています。

 一見、枯れているように見えますね。

 詳しい情報をお待ちしております。

 こちらも霜にあたっても問題ありません。


2003.12.16(火)・・・不思議色3
 さて、属が変わります。

 今度は・・・・

 Coprosma ‘Black Cloud’(アカネ科)

 非常に小さい葉を持つコプロスマの品種です。

 これはこれで非常に面白いですね。

 やや這う性質があり、グラウンドカバープランツとしての利用も面白いかもしれません。

 これも霜にあたっても大丈夫。


2003.12.15(月)・・・不思議色2
 これも変わった葉色です。

 Corokia × virgata ‘Frosted Chocolate’(コロキア科)

 昨日に引き続き、変わった葉色の植物を・・・・。

 これはココア色と表現したらしっくりくるでしょうか?

 不思議な色ですね〜・

 こちらも霜にあたっても問題ありません。こういった葉色をもつ植物、もっともっと出回っても良さそうなのに・・・ちっとも見かけませんね。コレクションする価値はありそうです。

 これも真っ直ぐ上へ細く伸びていきます。


2003.12.14(日)・・・不思議色
 今日から数日間、同じ属の植物で、いろいろな品種を紹介します。

 まず、変わった葉色の植物・・・・。

 Corokia × virgata ‘Bronze King’(コロキア科)

 この属の植物は、本当に変わった葉色をもつものが多く、この品種もその1つです。

 なんとも言えない葉色・・・。

 茶色ともブロンズとも言いがたい色で、なんと言ったら良いのでしょう?

 真っ直ぐ細く、上へ上へと生長します。

 寒さにも強く、霜にあたっても問題ありません。


2003.12.13(土)・・・枝垂れ〜
 こ〜んな植物もあるんです。

 Cupressus cashmeriana(ヒノキ科)

 カシミールイトスギ、という名前で親しまれています。

 名前の通り、カシミール地方のものです。

 コニファー類の中で、枝垂れるものはいくつかありますが、シダレヤナギのように柔らかい印象をもつ枝垂れ方をするものは、意外に少ないと思います。

 質が柔らかく、優雅な感じ・・・・。

 オススメの植物です。こういうの、お庭に植えたいですね〜!お問い合わせはメールにて。


2003.12.10(水)・・・黄金!
 な・な・なんと・・・・。

 Artemisia schmidtiana AUREA(キク科)

 これは、アサギリソウです。でも、普通のものとはちょっと違う・・・・。そう、ライムリーフです。春と秋は輝くような黄金葉!

 冬場はこのような状態です。黄色い色をしてるでしょ?決して肥料切れではありませんので・・・・。

 羽毛に覆われたライムリーフを持つ植物は、そう多くありません。貴重です!

 これもかなりレアプランツです。お問い合わせはメールにて。


2003.12.9(火)・・・パセリ?
 これもなんだか奇妙・・・。

 葉だけ見ると、なんだかサッパリ分からない植物に思えるでしょうか?

 Anemone × hybrida ‘Margarete’もしくは‘Lady Gilmour’(キンポウゲ科)

 アネモネの品種です。Crispaと言う名前で親しまれています。クリスパ・・・要するにクリスパなんです。

 もっと葉がワサワサあるときは、パセリのようでした。花はいたって普通のアネモネです。花がないときに葉だけで楽しめる貴重なアネモネ、と言う事になります。

 面白いでしょ〜?

 お問い合わせはメールにて。


2003.12.8(月)・・・いぼ
 なんだか奇妙な・・・・。

 Brassica ‘Red Delicious’(アブラナ科)

 奇妙に見えるこの植物。・・・実は・・・メキャベツなんです。
 でもメキャベツってこんな色でしたっけ・・・・??

 そう、これは、紫色をしたメキャベツ。紫メキャベツなのです!

 これは面白い素材です。はっきり言って興奮します!!!

 これも霜がついた姿といったら・・・気絶しますよ。あまりにも美しすぎて・・・・。

 右の画像の通り、小さなメキャベツができてきています。

 これも流通には乗らないものでしょう。お問い合わせはメールにて。


2003.12.7(日)・・・ケール
 恐竜みたいなお肌・・・・。

 Brassica ‘Nero di Toscana’(アブラナ科)

 これもケールのグループに属します。

 イタリアのトスカーナ地方で、生食されているケールです。サラダで食べることが多いようなのですが・・・・。

 なんと言っても、この質感が素晴らしいと思いませんか?ブルーグレーの葉が縮れ、コリコリしています。まさに恐竜のお肌みたい・・・。

 真冬は、葉がもっとブルーグレーになり、これに霜がついた姿と言ったら・・・卒倒しそうなぐらい美しいものです。寄せ植えやお庭のアクセントにいかがですか?

 まず、流通には乗らない品目(品種)でしょうね。お問い合わせはメールにて。


2003.12.6(土)・・・斑入り
 お待たせしました〜。先月は・・・なんと・・・1回しか更新できず・・・。
 今月は張り切って行きまっす!

 Euphorbia characias ‘Wilcott’(トウダイグサ科)
 
 とってもキレイな白斑入りの品種です。あまり大きくならず、コンパクトにまとまります。

 軸は赤く、真冬は真っ赤に・・・・。真っ赤な軸と白斑入りで、まさにクリスマスカラー・・・かな?

 と〜っても貴重な品種です。メールお待ちしております。

 ちなみに、イギリスでの流通名(販売名)はSilber Swanです。