【2003年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】1月







2003.1.24(金)・・・これは最高!
 しびれるような葉色!!

 Juniperus squamata ‘Blue Star’(ヒノキ科)

 ニイタカビャクシンの園芸品種です。

 もうこの画像だけで・・・説明なんて要りませんよね!すごくすごく葉の色が魅力的。何と言ったらいいのでしょうか・・・・ブルーグレイに少しオレンジが入っており・・・しかもパールのような輝き・・・・。絶句します。

 私が知っているブルーグレイ系統のJuniperusの中では、この品種が一番美しい葉色をしていると思います。

 匍匐する性質を持っており・・・この品種を使ったグラウンドカバーなんて・・・卒倒しそうです。ウィンターガーデンのブルーグレイ系統の素材はこれに決まり!!!コンパクトな形ですし、使い勝手もよいでしょう。
 
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2003.1.17(金)・・・ブルーグレイ
 これもブルーグレイの美しい素材です。

 Cunninghamia lanceolata ‘Glauca’(スギ科)

 コウヨウザンの園芸品種で、葉がブルーグレイになるものです。中国に分布している植物で、基本種よりも少しコンパクトになります。

 葉の先端は尖っており痛いのですが、この色は魅力的です。ほとんど出回っていませんね。園芸店では、まず見かけることが無い素材です。

 私は、コウヨウザンの樹形も好きで、広い庭があればぜひ植えたい素材です。

 コンテナでもオシャレに演出できるし、庭木としても最高だと思います。

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2003.1.16(木)・・・面白い
 なんだか面白い姿をしています。

 Abies koreana ‘Silberlocke’(マツ科)

 チョウセンシラベの園芸品種です。チョウセンシラベなんて、皆さんにとっては聞いたことも無い名前でしょうか??
 韓国に自生するモミの仲間です。

 所々白く見える部分は、実は葉の裏側なのです。葉がカールしており、裏側がよく目立ちます。すごく面白いでしょ?

 オシャレな鉢に植えても、庭木としてもとても魅力的な樹木です。生長も比較的遅く、長く楽しめる植物です。すごくカッコイイですね。

 たくさん流通していると言うものではなく、ごく一部で流通している程度です。これはなかなかオススメの品種ですよ。

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2003.1.15(水)・・・ブルーグレイ
 表現しがたい素晴らしい色です。

 Junimerus scopulorum ‘Moonglow’(ヒノキ科)

 コロラドビャクシンの園芸品種です。葉の色がとても美しいですね。ブルーグレイに少し紫が入ります。葉も美しいのですが樹形も美しく、円錐状に生長する姿は見事です。

 アメリカに分布するこの種(しゅ)には、様々な品種があり、コレクションするのも面白いものです。ただし広い場所があればね・・・・。

 こちらも年中通して楽しめる植物ですし、特に殺風景になる冬は、ウィンターガーデン素材として利用できる、魅力的な素材です。

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2003.1.14(火)・・・紅葉
 今の時期、紅葉しています。

 Chaenorhinum origanifolium(ゴマノハグサ科)

 あまり聞きなれない植物の名前だと思います。今の時期、花が咲くわけでもないのですが・・・紅葉があまりにもキレイなので紹介しました。

 花は、Linariaに似ており、早とちりしてしまう人なら間違うでしょう。青紫色の小さな花を密に咲かせます。マット状に広がり、グラウンドカバープランツとして利用できると思います。

 丈夫な多年草で、雪や霜にも耐える優秀素材です。

 とても魅力的な植物だと思いませんか?


2003.1.13(月)・・・多肉植物みたい
 ツブツブしているので、多肉植物のように思えますが・・・・

Juniperus horizontalis ‘Mother Lode’(ヒノキ科)

 アマリカハイネズの園芸品種です。匍匐性の植物で、グラウンドカバーとして利用されています。匍匐する性質を持つ中では、この品種が一番樹高が低いと思われます。

 冬になると、ご覧のように先端がオレンジと言うかタマネギ色と言うか・・・表現に困ってしまうような、素晴らしい色になります。

 葉は非常に密で、存在感があります。優良品種で、ウィンターガーデン素材として、またそれ以外の素材として、非常に有望ですね。

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2003.1.12(日)・・・とても・・・
 すんごい色の植物ですね・・・・。

 Beta vulgaris var. hortensis(アカザ科)

 ビート(サトウダイコン)の仲間の植物です。すごい色です・・・・。これはれっきとした野菜で、炒め物、サラダ等で口の中へ入れることが出来ます。味はホウレンソウと同じようなものです。

 葉柄、葉脈がギラつくような赤で、恐ろしいぐらい・・・。ただ、最近は食べるという感覚より、見て楽しむという方向になってきているように感じます。

 私が初めてディスプレイとして目にしたのは、アメリカにあるロングウッドガーデンのレッドコーナーでした。高さ50cmほどに育った、この植物が植えられていました。すごく印象的で、あの植栽は今でもはっきりと覚えています。

 なかなかオシャレな食材?ですね。毒々しくて、とても食べる気にはなりませんが・・・他にも、白や黄色、ピンクといった色があります。カラフルで見ているだけで楽しくなります。

 ベタレインという色素を持っており、アントシアニンの赤とは違うことが分かります。


2003.1.7(火)・・・ブルーグレイ
  葉の色がキレイですね〜。

  Sanguisorba minor(バラ科)

 ワレモコウと同じ属の植物です。ただ、ワレモコウに比べて葉の色が非常にキレイですね。とてもオシャレなブルーグレイ色をしています。

 葉の形もかわいいと思うのですが、特にその葉の出始めが、なんともモコモコしていてかわいい!・・・と私は思っています。

 葉の表面はビロード状で、水をはじきます。何もかもがかわいい!

 花はグリーンで、まさにワレモコウの緑花。花、葉とも楽しめる良い素材です。私はとても大好きな素材で、寄せ植えに良く使います。

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2003.1.6(月)・・・これも斑入り・・・
 斑入りが続いていますが・・・・

 Rosmarinus officinalis (シソ科)の斑入り

 ローズマリーの斑入り品種です。昨年12月に紹介したものは、黄色の斑入りでしたが、こちらは白の斑入りです。

 こちらもなかなかハッキリした斑入りで、遠くからでも良く目立ちます。生育も早く、あっと言う間に大きくなります。

 葉の線が細いので、斑入りでもオシャレです。寄せ植え等にさりげなく使える素材ですね。

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2003.1.5(日)・・・キレイな斑入り
 斑の部分がハッキリしている植物です。

 Buxus sempervirens(ツゲ科)

 セイヨウツゲの覆輪斑入り品種です。クリームイエローの斑が冴えていて、とてもキレイですね。ツゲとイヌツゲ、似ているようで違います・・・と書いたのは、去年12月のアカデミックです。これが本当のツゲです。

 生長も比較的早く、コンテナ等の寄せ植えに使えば・・・とてもオシャレ。まだ木が若いので多少暴れますが・・・ピンチにより樹形は整えることが出来ます。

 こんなオシャレな植物、どうしましょ?

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2003.1.4(土)・・・細葉の・・・
 今回も細葉ですが・・・ニューサイランではありません。

 Argyranthemum frutescens ‘Chelsea Girl’(キク科)

 学名だけではピンと来ないでしょうか・・・。これはマーガレットです。細い葉が、イメージするマーガレットの姿と似ていないでしょ? 

 葉の色はブルーグレイで、線が細くとても上品ですね。姿、形とも気に入っています。品種名もね。

 これは年中通して使える素材だと思います。夏は涼を呼ぶ葉の形ですし、秋冬はグッと色が良くなります。春は白い小さな花を咲かせ・・・1つの植物で、季節の移ろいが感じられます。

 春先の寄せ植えに、私はかなり多く使います。とても使いやすい素材ですよ。

 ただ、今の時期は・・・どこを探しても出ていないはずです。春先でも・・・ごく一部でしか手に入らないんじゃないかな?ものすごく大量に出回っている素材ではないようです。


2003.1.3(金)・・・よく見れば・・・
 よく見れば、これもブルーグレイの良い素材です。

 Dianthus plumaris(ナデシコ科)

 タツタナデシコです。なーんだ、ナデシコか・・・と思わないでくださいね。ナデシコは花を楽しむもの、と決め付けてはいませんか?

 タツタナデシコは、花もかわいいし、葉もブルーグレイで素晴らしい素材です。花に気を取られがちですが、葉に注目すると、なかなか良い素材です。

 花は、薄ピンク色で、香りがあります。非常に強健でよく増えます。常緑で、この時期には最高の素材ですね。

 お問い合わせ、お待ちしております〜。


2003.1.2(木)・・・細葉の・・・
 今日は、細葉の素材を紹介します。

 Phormium ‘Surfer’(リュウゼツラン科もしくはマオラン科)
 
 ニューサイランの細葉品種です。葉の縁には、ワインレッドの斑が入ります。すっごくオシャレ!

 比較的小型の品種で、草姿も暴れず、寄せ植え等に使いやすい品種です。葉の質もやや硬く、シャッキリ上に立ち上がります。

 水が多いと軟弱な葉になり、ヘラヘラと伸びてきます。乾燥気味に管理すると、最高のフォームになるでしょう。

 かなりの大株ですが、生長は比較的早く、今後、もっともっと需要が出てくる素材と思われます。

 お問い合わせお待ちしております。


2003.1.1(水)・・・第一回目はコレだっ!
 2003年 1月1日です。明けましておめでとうございます。今年も1年、気ままに更新を続けるつもりです。・・・・つもりであって・・・さて、どうなることか。今年も激動の年になる予定です。いや・・・絶対に激動の年になるな・・・・。

 2003年第一回目の更新は・・・・Deschampsia cespitosa subsp. alpina ‘Northern Lights’(イネ科) (RHSのPlant Finderでは亜種となっています。また、caespitosaと「a」を入れる表記もあるようですが、Plant Book及びPlant Finderに準拠し、cespitosaと、aを入れない表記にしています。)

 日本で言うと・・・コメススキの仲間になります(学名上はヒロハコメススキの母種とされる)。コメススキは高山植物に分けられる植物です。あまり湿気の多いところだと、見事になくなっていきます。

 これは斑入り品種で、非常にキレイです。葉も繊細で、質が柔らかく・・・・感動しますね。一番右の画像は、穂が上がっている状態です。見えにくいですが・・・・。常緑ですから、これは使えそうな素材です。普及が望まれる素材ですね。

 というわけで、2003年第一回目は、これで終わりです。