【2002年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】4月
2002.4.30(火)・・・ただいまお見頃part3 |
![]() 花も葉もかわいい植物ですが、一つだけ欠点が・・・。 葉に触れると・・・臭い。汗臭い。真夏に汗だくになったTシャツを、ビニル袋に入れて3日間ほど放置したような香りです。蒸れ臭いというかなんともいえない香り。 あっという間に4月も終わってしまいました。今月は、たった1日を残して、毎日更新できました。このHPの目標は・・・毎日更新。いつ達成できるでしょうか。 |
2002.4.29(月)・・・ただいまお見頃part2 |
![]() Aquilegia vulgaris var. stellata ‘Black Barlow’(キンポウゲ科) オダマキの八重品種です。花はほぼ黒に近い紫色。すごくシックでオシャレ。 オダマキは約80種が分布しており、園芸品種も多数作出されています。これも八重で黒花の有名品種で、海外などでも人気の品種です。 |
2002.4.28(日)・・・ただいまお見頃。 |
![]() Tiarella wherryi(ユキノシタ科) Tiarellaの原種です。 バンバン花が咲いています。これから需要の増す植物でしょう。これはアセビ(Pieris)の根元に植えてあります。適度な湿度と光量で・・・環境は最高! |
2002.4.27(土)・・・銅葉の・・・ |
![]() ![]() Weigela florida ‘Alexandra’(スイカズラ科) 現在咲きはじめたのですが、強光不足で・・・葉の色が綺麗に出ていません。右側画像も同じ植物ですが、これは昨年の様子です。黒に近い色になります。 花は暗紅色で、花と葉のコントラストが面白いはずなのですが・・・ただしもっと葉が黒ければ・・・。 Weigelaも様々な品種が出ています。紫葉の品種も(もちろん黄金葉もある)いくつかあるようですので、コレクションしてみるのも面白いでしょう。 |
2002.4.26(金)・・・テーマは3。 |
![]() Trillium cuneatum(ユリ科) 和名をクロバナエンレイソウ 属名の由来は、「3」を基本としたユリという意味で、茎頂に3枚の葉を輪生し、花は3枚の萼片(外花被)と、その内側に3枚の花弁(内花被)の6枚で構成されている、花の中央には3室の雌しべ、花柱は3裂、雄しべも内側、外側にそれぞれ3本・・・など、各パーツが3という数字で構成されていることに因んでいます。 エンレイソウは、北半球に分布が限られている植物で、北米、東アジアのみに分布が限られています。また、有花梗群と無花梗群に分けられます。要するに、葉と花の間が離れているか離れていないか(花梗の有無)ということです。 このうち、無花梗群は北米にのみ分布するもので、日本で見かけることはありません。日本には8種が分布しており、すべて有花梗群です。雑種が出来やすく、日本でも多くの自然交雑種が確認されています。 この種(しゅ)は、葉が迷彩柄で花の色がシックなワインレッドのおもしろい植物です。花にはなんとなく青臭いエグイ香りもあり・・・ある意味絶品。北米の東部に分布しています。日本でもバッチリOKですよ。 |
2002.4.25(木)・・・テマリシモツケ |
![]() Physocarpus opulifolius ‘Luteus’(バラ科) テマリシモツケの黄金葉の品種です。花は白色で、葉の色と同化して、あまり目立ちません(これはまだ開花していない。)。 一般的にはキンバコデマリという名前で流通しています。比較的長期間、この色を保つことができるので、こういった素材の中では優秀でしょう。 落葉小低木で、刈り込めば比較的、形よく仕立てることができますが、放任すると樹形が乱れます。低い位置で刈り込んで、丸く仕立てるときれいでしょう。 |
2002.3.24(水)・・・マルバノキ |
![]() ![]() ![]() Disanthus cercidifolius ‘Enanishiki’(‘恵那錦’)マンサク科 和名をマルバノキといいます。落葉高木、日本に分布しています。 マルバノキの初の覆輪品種で、長い間観賞できます。 一番右は秋の紅葉(昨年11月末)です。どうですか?非常に綺麗でしょ?ちょうど、この時期、花火のような淡い紅色の花を枝いっぱいに咲かせ、最高の樹木です。 |
2002.4.23(火)・・・トサミズキ |
![]() Corylopsis spicata ‘Aurea’(マンサク科) トサミズキの黄金葉品種です。トサミズキは葉の形もかわいいし、葉脈が谷になっており、プリーツ状のスカートのようです。 ほんのりオレンジがかっており、なんともいえない色合いです。 本品種は、夏に後暗みすることなく、秋までこの色を保ちます。落葉小低木、日本の植物です。 |
2002.4.22(月)・・・春だなぁ。 |
![]() ![]() Euphorbia polychroma(トウダイグサ科) 中央ヨーロッパ、ウクライナ、トルコなどに分布する植物です。 まぁ、花を見ていただければなんとなく分かると思います。 葉には細かい毛が生えており、蒸れると、やや下葉が枯れあがってきます。 宿根草ですが、冬季は上部がなくなります。花に香りがありますが・・・菜の花みたいな香りで・・・要するにあまりいい香りではない、ということです。 |
2002.4.21(日)・・・お〜ベルゲニア! |
![]() Bergenia emeiensis(ユキノシタ科) 1980年に、峨眉山で荻巣樹徳氏によって発見され、1988年に新種として記載された植物です。発見、記載から10年ちょっと。比較的新しいですね。 ヒマラヤユキノシタと同属の植物です。花は最初は純白で、下を向いて釣鐘状に咲きます。ところが後半になると、花はピンクがかり、次第に上を向いてきます。さらに、花が平開します。 葉も美しく楕円形です。冬季には真っ赤に紅葉して、それは見事になります。 標高1600mほどのところに自生しているもので、通常Bergeniaの大半は、もっと標高の高いところに自生しています。Bergeniaの中では、標高の低いところに自生している種ということになります。従って、耐寒性に少し劣ります。 イギリスに紹介され、早速育種が始まり・・・もうとっくに耐寒性の有る個体が出回ってきました。 |
2002.4.20(土)・・・オキザリス? |
![]() ![]() Oxalis magellanica(カタバミ科) 1円玉と比較してみると、その大きさが分かるかと思います。非常に小さいです。葉は照葉でロウ質、しかも堅い。とてもかわいい葉をしています。 花は純白で1円玉よりも小さく、こちらもかわいいです。 南米からニュージーランド、南オーストラリアに分布する植物で、乾燥地で生きています。ロックガーデンプランツとして利用されているようです。 |
2002.4.19(金)・・・これも斑入りかぁ。。。 |
![]() ![]() Clematisの斑入りです。(種名不明) 葉の感じから、Clematis montanaの斑入りかと思ったのですが、花の形から・・・どちらかというとClematis japonica(ハンショウヅル)に似ているな、と思いました。正確な種名はわかりません。 何といっても、クロロシスのような葉には驚くとともに、病気かしら・・・、と思う方もいらっしゃるでしょう。 強光が当たると、この葉は更に黄色味を帯びて、輝きだします。非常に綺麗ですよ。 花は、淡いピンク色でつぼ型、決して平開しません。おちょぼ口なの。。。。 結構、いけるでしょ? |
2002.4.17(水)・・・グラウンドカバープランツ |
![]() Aegopodium podagraria ‘Variegatum’(セリ科) 非常に強健な植物で、耐陰性もあります。放任しておいたら、バンバン蔓延りますよ。白〜クリーム色の斑入りです。 セリ科の植物ですから、あの形の白い花が咲きます。花が咲く頃には高さ30cmほどに生長します。やや湿ったところが好きなのですが、通常土壌では問題なく生育します。 シェードガーデンの素材として、海外では非常によく使われている植物です。 |
2002.4.16(火)・・・宿損する株 |
![]() Polygonum filiforme(タデ科) 和名をミズヒキといい、秋には細い花穂に小さな赤い花が密につきます。その姿を「水引」に見立てて、この和名の由来となりました。 ご覧の通り、葉には模様が入っています。これは昨年の春に播種したもので、冬を越えて再び芽吹いてきました。株が大きくなっています。 葉に模様が入るタイプや、模様がないタイプなど様々あります。白い斑がキレイに入るものもあります。雑草ではありますが、非常に美しいですよね。 |
2002.4.15(月)・・・葉に模様の・・・ |
![]() Geranium phaeum(フウロソウ科) 和名をクロバナフウロといいます。まだ花は咲いていないのですが・・・アズキ色の花をしています。花の色彩としては面白みがあります。 葉も面白く、黒い模様があります。でも、これは個体差があり、葉に模様のないものもあります。私は葉に模様がある方が好きで、これだからかわいいのだと思っています。 日陰でもいいし、日向でもいい植物です。でも・・・日向の方が、花付きはいいですね。今はもう花も咲いています。 |
2002.4.14(日)・・・品のある花 |
![]() Chloranthus japonicus(センリョウ科) 和名はヒトリシズカ。カタカナで表記しなければいけないのだけれど、国語表現にするなら「一人静」。和名の由来は、白い花穂が1本上がって咲くから。ひとり静に咲く・・・、ということでしょう。 日本にはChloranthus属は3種あります。ヒトリシズカに対して、フタリスズカというものもあります。落葉樹の下に自生しているもので、シェードガーデンの素材として利用できます。 これは日本の野草です。海外で日本の野草は、シェードガーデンの素材として非常に人気があります。こういった植物は、ぜひ、日本から情報を発しなければ、と思います。 |
2002.4.13(土)・・・ライムグリーン |
![]() ![]() Spiraea japonica ‘Lime Mound’(バラ科) シモツケの黄金葉の品種です。非常にキレイ!1時間でも2時間でも飽きずに見ていられる植物です。 花はピンク色です。さほど後暗みすることなく、夏場もライムグリーンの葉を楽しむことができます。秋も最高! お庭のポイントとしていかがでしょうか。 |
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中央部分に見える黄色いすらっとした葉が、4月12日紹介のAcorus gramineus ‘Ogon’。 その他・・・Heuchera、Phormiumなど、色彩豊かな植物を植えてあります。 植栽・撮影:陽介(2002.3.31撮影) |
2002.4.12(金)・・・花? |
![]() Acorus gramineus ‘Ogon’(セキショウ科・・・以前はサトイモ科) 和名はセキショウ。同属の植物としてショウブ(Acorus calamus)が挙げられます。ショウブって・・・あの紫やピンクの花じゃないの?という質問が飛んできそうですが・・・あの植物はハナショウブと言い、別属別科(Iris属、アヤメ科)です。ですから、ショウブ祭りとするのは間違いですね。正しくは「ハナショウブ祭り」です。 Acorus属は、ユーラシア大陸と北米に2種が分布しています。根茎が横に這い、葉は2列に互生しています。この画像のような花を肉穂花序と呼び、サトイモ科によく似ています。 この品種は、葉が金色の品種で、海外でも‘Ogon’という品種名で親しまれている植物です。本来は池や湿地に生える植物ですが、通常の土壌なら畑地でも問題ありません。耐寒性もあるし、これからどんどん園芸的に利用される植物でしょう。 |
2002.4.11(木)・・・白花品種 |
![]() ![]() Puschkinia scilloides var. libanotica(ユリ科)といわれています。 有皮鱗茎をもつ球根植物です。葉は2〜3枚の根出葉で、花茎には葉がありません。花は総状花序で、花筒部は短くなっています。画像左側は、先ほどの変種個体です。青いスジが花被の中央に走っています。 右側は・・・その変種個体の園芸品種で‘Alba’。青いスジは見えません。純白の個体です。 うっとりするような美しい花です。清楚でなんともすがすがしい。お庭の隅に・・・いかがでしょうか。 |
2002.4.10(水)・・・ヤツデの・・・ |
![]() ![]() Mukdenia rossii(ユキノシタ科) 和名をイワヤツデといいます。別名で、タンチョウソウ。山野草のお店では良く見かけることでしょう。 葉は掌状で、ヤツデのように見えることから「イワヤツデ」という名前がつきました。非常に強健で、耐寒性もあります。冬季は葉を落とす、落葉タイプの宿根草ということになります。 2種が北部の中国や韓国に分布しています。シェードガーデンの素材としてもっともっと使われるべき植物でしょう。 品種としては、黄金葉のものがあります。 |
2002.4.9(火)・・・プルモナリアpart1 |
![]() ![]() Pulmonaria × hybrida ‘Opal’(Boraginaceae・・・ムラサキ科) シェードガーデンの素材として、海外では人気の素材です。最近は、日本でも品種が手に入るようになりました(まだまだ流通は少ないし、需要もない)。 日本に定着しない理由の中に、気候の違いが挙げられます。高温多湿に弱く、夏場の蒸れには注意が必要です。また、木の下などの木陰が良く、強い日が当たるところでは、葉が黄化してきます。 原生はヨーロッパで、18種が知られています。 この品種は、楕円形の葉に、白い斑点状の斑が入り、花は、品種名の通り、透明感のあるオパールホワイトです。 |
2002.4.8(月)・・・モロッコナズナ |
![]() Aethionema armenum ‘Warley Rose’(アブラナ科) モロッコナズナという名前で流通している植物です。ヨーロッパなどで70種が知られています。冬季の葉は、ブルーグリーン、新芽は柔らかい黄緑色をしています。 やや木質状に生長し、下葉は枯れあがってきます。ロックガーデンプランツとしてよく利用されています。夏場の蒸れに弱く、株が枯れるわけではないのですが、先ほど述べたように、下葉が枯れあがってきます。 今年はかなり大量に、しかも価格が下がって流通してきました。 |
2002.4.7(日)・・・砂子斑 |
![]() Polygonum cuspidatum ‘Variegatum’(タデ科) 散り斑、もしくは砂子斑とよばれ、おそらく後代に遺伝します。非常に強健な雑草で、地下茎でどんどん蔓延ります。 茎の中は空洞で、口に含むと「酸っぱい」と感じます。私は子供の頃、よく口に入れていました。 雌雄異株とされていますが、必ずしも明確ではなく、雌しべの発達の悪いものも、雄花としています。雌しべの発達した両性花の萼は、後々、翼となって果実を包みます。この翼は、結構目立つものです。 このキレイな斑も、夏までで、夏が過ぎるころには焼けてきます。 |
2002.4.6(土)・・・斑入りの・・・ |
![]() Petasites japonicus ‘Variegata’(キク科) そうです、フキの斑入りです。斑入りなのですが・・・鉢で栽培しているわけではなくて、自生していました。突然変異でそうなったのでしょうか、それともウイルス? 地下茎でよく増えるため、この個体の周辺は、群を作って斑入りになっていました。 山野草の世界では、斑入りを「錦」と呼ぶこともあるので、このフキは錦ブキ(錦蕗)ということになります。 今年は、このフキを使って料理をしようか・・・な。 |
2002.4.5(金)・・・雑草といわれますが・・・ |
![]() ![]() Corydalis incisa(ケシ科) 和名・・・ムラサキケマン 平地や山麓の、木漏れ日が当たるようなところに自生している植物です。完全に雑草扱いですが、じっくり見ると、非常に美しい花です。 アズキピンクと表現したらよいのでしょうか、そんな渋い色をしています。 こぼれダネでよく増えるし、日本の植物なので強健です。シェードガーデンの素材としていかがでしょうか。 |
2002.4.4(木)・・・ズダヤクシュ |
![]() ![]() Tiarella ‘Tombo’(ユキノシタ科) 日本ではズダヤクシュ(Tiarella polyphylla)が知られています。 樹林内に生える宿根草で、従って、ヨーロッパやアメリカなどでは、シェードガーデンの素材として利用されています。 日本でもHeuchera(ヒューケラ、ツボサンゴ)と並んで、流通するようになりましたが、はっきり言ってまだまだ知名度はありません。 ものすごく良い素材だと思いますので、今後、需要が出てくるでしょう。園芸品種も多数作出されております。葉の形、色、模様など、きっと気に入ったものはあるはずです。 ちなみに、ズダヤクシュとは、漢字で書くと喘息薬種となり、長野県で喘息のことを「ズダ」といいます。この植物が喘息に効くからということで付けられた名前のようです。 |
2002.4.3(水)・・・ヨモギ |
![]() Artemisia vulgaris ‘Variegata’(キク科) 斑入りのヨモギです。芳香のあるヨーロッパの雑草です。強健ですから良く広がりますよ。斑が入っている以外は、普通のヨモギとまったく変わりがありません。香りも問題なし。 今年の草餅は、この斑入りヨモギで作ってみてはいかがでしょう。 |
2002.4.2(火)・・・美しい! |
![]() ![]() Spiraea japonica ‘Magic Carpet’(バラ科) シモツケの園芸品種です。この芽出しの時が一番美しい。その次は秋。今の時期は、黄色の葉に芽の先端が赤。秋は黄緑色の葉に、芽の先端が赤。 花はピンク色で、秋まで次々に咲きつづけます。 日本から中国に分布する落葉低木で、地際から多数の枝を出して広がります。園芸品種ですが、非常に強健で問題ありません。 ただ、ウドンコ病にかかることもありますので、早めの防除は欠かさずに! |
2002.4.1(月)・・・フウロソウの近縁属 |
![]() ![]() フウロソウ(Geranium)の仲間です。Geraniumの近縁属、オランダフウロ属(Erodium属)の植物です。 Erodium petraeum crispum この属は地中海地方を中心に、約80種が分布しています。ヒメフウロと言う名前で流通している植物も同属の植物になります。 この種は小型で多花性で、花の色も面白いものです。株の成長が比較的活発で、宿根草というよりは、株の基部は木(ボク)になります。 |