【ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】5月



2001.5.31(木)・・・陽介の夢は夜開く
 今日は、私の誕生日です。22歳になったそうです。22年間生きてきたけど、大事なものはみんなウンコになって流れてしまったようで・・・とても残念です。これなら、ウンコしなきゃよかった。

 このコーナーを見る限りでは・・・昨年の今日も雨だったようです。3つの植物を紹介していました。昨年紹介した植物の、今年の状況はといいますと・・・Cotinus以外はみな遅れています。Eryngiumなんて花の気配もありません。

 ここに写っているのは、Stomatium duthieae L.(ツルナ科)という、南アフリカ・ケープ州原生の多肉植物です。3稜形小型葉が対生についています。特筆すべきことは、夜に満開になると言うことです。夕方から開花が始まり、午後7時過ぎに満開です。
 芳香がありますが・・・青臭いような、粉臭いような、少々エグイ臭いです。
 夜に開くということは、ベクターは「ガ」でしょうか。細い花弁が花火のようにまん丸に開き、とても印象的だと思います。

 以上、我が家の多肉コレクションからお送りいたしました。

 開花が進んでいく状況は・・・こちらからどうぞ!


2001.5.18(金)・・・フロミス
 地中海地方原生の小低木、Phlomis fruticosa(Labiatae・・・シソ科)です。茎葉に軟毛があります。

 花は輪生する集散花序に多数つきます。日本のガーデンではあまり見かけることはありませんが、ヨーロッパ等ではよく見かけます。

 濃黄色の花が段上につく姿は、同じシソ科のLeonotis(カイセンキワタ)に似ています。


2001.5.17(木)・・・Rock Rose
 ケシのような花ですが・・・Cistus(Cistaceae・・・ハンニチバナ科)です。和名は・・・ゴジアオイ。Rock Roseと呼ばれる植物ですが・・・日本ではあまり普及しません。と言うのも、日本の高温多湿にはめっぽう弱いからです。しかし、日当たりの良いロックガーデンには最適の植物と言えるでしょう。花弁にシワがあり、ペーパーフラワーの様です。非常に薄い花弁です。

 ハンニチバナ科、とはあまり聞きなれない科かもしれませんね。7属175種で構成されている科で、ヨーロッパ、地中海地方、西アジア、北アメリカなどに分布しています。

 日本で普及させるには、耐高温多湿性にしなければなりません。


2001.5.12(土)・・・釣りで使う浮きみたい。
 紫のウサギって感じ?赤いウサギって感じ?(注:私が考えた文章ではありません。)

 正解はLinaria sp ‘Micro Dragon’(Scrophulariaceae・・・ゴマノハグサ科)。

 店頭で見かけるL. maroccana L. bipartita L. reticulataなどとは違い、花が小さく、葉も灰緑色です。

 草姿もヒョロヒョロで・・・多湿に弱そうな感じがします。
 
 2色あるので・・・さっそく交配してみました。


2001.5.9(水)・・・ナンジャモンジャ
 珍木をご紹介しましょう。愛知県、岐阜県、対馬にのみ自生が確認されているヒトツバタゴ、別名ナンジャモンジャです。Chionanthus retusus(Oleaceae・・・モクセイ科)と言います。
 葉は対生、雌雄異株です。本年枝の先端に、円錐花序をつくります。花冠は先端から4深裂し、花後に黒い果実をぶら下げます。
 明治神宮外苑にあった大木は有名で、長い間名前がわかりませんでした。いつしか人は、この木をナンジャモンジャと呼ぶようになり、それが由来となりました。
 非常に美しい樹木の一つだと思います。


2001.5.8(火)・・・ヤンギー
 枝垂れるものや、紫葉などの変わったものが大好きです。これもお気に入りの一つです。Betula pendula ‘Youngii’(Betulaceae・・・カバノキ科)、シダレシラカバです。
 これは、私が1000属検定達成(C・B・A級)を記念して購入した記念樹です。
 右の画像は、目立たない花です。雌花序と雄花序があり、雌花序は上向きで、雄花序は画像のように下垂します。

 同じく枝垂れる樹木で・・・シダレカツラというものがありますが、これは非常に美しい樹形で感動すら覚えます。今度紹介します。


2001.5.7(月)・・・ウルシ科ですので肌の弱い方は・・・気をつけてネ。
 ゴールデンウィークも終わりました。私は・・・いつもと同じ生活でした。5月から、私の生活も変わり、とても疲れる毎日です。労働と勉強の日々です。

 さて、5月最初の更新です。
 Cotinus coggygria ‘Royal Purple’(Anacardiaceae・・・ウルシ科)、和名はハグマノキ。花後の花序が羽毛状になり、白熊(ヤク)の尻尾に似ることにちなんだ和名です。和名よりもsmoke tree、ケムリノキなどの名前の方が良く知られています。

 これはその園芸品種で、葉が紫色の美しい品種です。

 北米、南欧からヒマラヤ東部および中国にかけて3種が分布している落葉低木です。花は地味であまり目立ちません。花後の羽毛状になったものが切り花でよく使われています。