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 クラブのメンバーがいろいろ試してみて、とりあえず答えを出してみたものを載せました。 中には怪しいものもあるかもしれませんが、真偽の程は皆さんに確かめてもらうとして今後も勝手に書き足していきます。


≪ミニ知識:カレイ釣り編≫

  1. カレイ釣りの仕掛けの長さは?

 いろいろな説がありますが、2本針のナイロン糸仕掛けを使うとして、河口部など流れの速い場所では全長1.2〜1.5m位の短めが良い結果を出しているようです。 この場合でも、枝針にかかるケースが多いようなので、もっと短くてよいかもしれません。 

ちなみに、チヌなど他の魚も同時に狙いたい場合は、枝針までを短くして先針までを長くするという方法があります。 この場合の目安は、錘から枝素までが50cm以内、そこから先針までが1.5m以上といったところでしょうか。

 

  1. エサはやっぱりホンムシ?

 たしかにホンムシは万能です。 でも、マコガレイはアオイソメでもよく釣れます。 2本針に2種類の餌を付けていたらアオイソメのほうに掛かっていたということもありました。

 

  1. やっぱり遠投が有利?

 もちろん、遠投できればそれにこしたことはありません。 特に砂浜のポイントでは威力を発揮します。 しかし、防波堤ではびっくりするくらい近くで釣れることも珍しくありません。 延べ竿で小鯵釣りをしている人のサビキ仕掛けに釣れてくることもよくあります。 だから、遠投にこだわって足元を見落とすことのないように。 


≪珍味?にトライ≫


マアナゴの唐揚

 夜釣りの時によく釣れるのがアナゴです。 鮨ネタとしては人気が高いのですが、持って帰らない人が結構多いようです。 「開くのが難しい」というのが大方の理由ですが、味の良い魚だけにもったいない気がします。 そこでお奨めなのがブツ切りの唐揚です。 

  1. まずヌメリ取りですが、サッと熱湯をかけて冷水に浸けると、ヌメリが白く固まるので処置がしやすくなります。 その前に、釣り場でクーラーの中に海水を入れておく(もちろん氷も)ともっと楽です。
  2. あとは適当な長さにブツ切りにして、市販の唐揚粉をまぶして揚げるだけ。 油の温度は170度位、泡が次第に細かくなり消えた頃が鍋から取り出す目安です。

 これが釣りの後のビールによく合うんです。 アナゴは梅雨の時期が最も美味しいそうですが、唐揚では別にこだわる必要はありません。 一度試してみてください。 また、マアナゴより大きいクロアナゴというのがいますが、通に言わせると大型はマアナゴ以上に味があって美味しいそうです。 ただし、こちらはハモのように骨切りが必要なので、チョット厳しいでしょう。 旬はやはり梅雨で、真水を飲んで身が柔らかくなるのだそうです。  


イソベラ(ササノハベラ)のメニュー5品

 磯の近くで投げ釣りをすると、決まって釣れてくるのがこのイソベラです。 下魚扱いされることが多く、こちらも持って帰らない人が多いようです。 ヌメリが強く、身も水っぽい上に青くていかにもマズそう。 しかも骨まで青くて気持ち悪い。 というのが、理由のようです。 

しかし結構味の良い魚で、特に冬場の水温が下がる時期は太っていて、「刺身が旨い!」とウチの料理人が太鼓判を押しています。(冬眠する魚ですが、県南部では2月頃でも釣れます) 


1品目:タタキ

ここでいう「タタキ」は、いわゆる「土佐づくり」や「焼き切り」でなく、「鯵のタタキ」と同じ要領でネギ、ショウガ、大葉などの薬味とともに身を包丁でタタくように細かくします。 


2品目:素焼き

よく洗って内臓を出した後、鱗は取らずにそのまま焼きます。 こんがり焼き上がったら、箸で皮を剥がして醤油をかけて食べるだけ。 ちなみに、トラギスも素焼きはお奨めです。 この場合、小型であれば醤油なしのほうが味があります。 また、ピンギスは、何もつけずに鱗ごと頭から丸かじりしてみてください。


3品目:背ごし

  1. よく洗って鱗をひいたあと、胸ビレの後ろから包丁を入れて頭を落とし、内臓も取って腹の中をよく洗います。
  2. 背ビレ、腹ビレ、尻ビレを、それぞれ付け根の両脇から包丁を入れて取り除きます。
  3. 背骨の1関節ごとの感じで、薄く筒切りにします。 30分ほど酢に漬けた後、醤油をかけて食べます。 歯に自信がある人は、漬けこまずに直接酢と醤油をかけて食べてみてください。 このほうが味わえます。

ベラの背骨は比較的軟らかいのですが、歯ぐきの弱い人は酢に漬ける時間を長めにしてください。(ただし、味は飛び気味になります)


4品目:煮付け

ポイントは、煮付ける前に焼くことです。 焼き加減は、コンガリ気味のほうが身が締まります。 また、煮付ける時にショウガではなく、2匹に1個くらいの割合で梅干を入れるとこれまた美味です。 


5品目:唐揚げ

鱗をひいて内臓を取ったものを丸ごと唐揚げにします。 甘めの酢醤油で食べてください。


エソの刺身

エソは身の中に小骨が多く、刺身というと驚く人が多いようですが、肛門から尻尾にかけての部分は充分刺身にできます。 ポイントは

  1. 鱗をひかずに大名おろしする。
  2. 身を上にしてまな板にのせ、尻尾のほうから身だけを斜めに薄く削ぎ切りにする。

ことです。 小型であれば腹に近い部分まで刺身が取れますが、35cmくらいより大きいものは欲張らないようにしてください。

ツマはダイコンおろしが一番です。 だまされたと思って試してみてください。 もともと味の良い魚ですし、他の白身魚とはまた違った味わいが楽しめます。


エソの保存食2品

 エソは、すり身や刺身以外にも美味しい食べ方がいくつかあります。 素焼きにして、身をむしって食べるとわかりますが、大変味の良い魚です。 これを使った簡単な保存食というかインスタントダシを2つ紹介します。 手軽に美味しいうどんや味噌汁を作れるので重宝しますよ。 是非作ってみてください。


1品目:ゴマダシ

 佐伯の代表的な郷土料理にゴマダシうどんがあります。 シンプルな上に美味しく、各自の好みに簡単に合わせられるありがたい食べ物です。 その元になるダシ兼調味料がゴマダシです。 

  1. まずエソを丸ごとコンガリと素焼きにします。 焼き上がったら、身をむしって適当な器に取っておきます。 
  2. すり鉢でゴマを油がしっかり出るまで擂り潰します。 結構時間がかかるので面倒だったら、市販の「あたりゴマ」を使ってください。
  3. このすり鉢に1のエソの身を入れて、適当な量の醤油を加えながら、再び細かく擂り潰します。 このとき、しょっぱさや硬さを調整する為に味醂や味噌を加えてもOKです。

 これで出来上がりです。 ビン詰めして冷蔵庫に入れておけばかなり日持ちします。 食べ方は、ドンブリの湯ダメうどんにスプーンですくったゴマダシを溶かすだけです。 量は大さじ一杯くらいが目安ですが、最初は少量入れて味をみながら足していくのが良いでしょう。 カマボコやネギ、半ゆでのタマゴなどを好みで入れてください。 軽い昼食や夜食に重宝すること請け合いです。(もちろん釣りにも) 軽く素焼きしたおにぎりにゴマダシを乗せて、オーブンで焼くというのもイケます。 

 分量は、ゴマ1kgに40cmくらいのエソ1匹が目安ですが、これも好みなのでいろいろ試してみてください。 今は冷蔵庫という文明の利器もあるし、エソをしっかり焼きさえすれば日持ちということにそう気を使わなくても良いと思います。 東南アジアの魚醤「ナンプラー」や、ショウガ汁を加えてみるのも面白いかもしれません。(やったことはありませんが・・・) 何度か作ってオリジナルの味に仕上げてください。 


2品目:そぼろダシ

 味噌汁のダシに使います。 イリコ(イワシの煮干)やカツオ等と一味違った上品な味に仕上がります。 作り方は、

  1. エソを丸ごとコンガリと素焼きにし、身をむしります。
  2. これをすり鉢に入れて、細かく擂り潰します。
  3. 熱したフライパンに移して、サラサラになるまで乾煎りします。 なるべく焦がさないように注意してください。

これで出来上がりです。 あとは冷ましてフタ付きの瓶に詰めるだけです。 作るときのポイントは、少量ずつ何回かに分けて乾煎りすることです。 フライパンに沢山入れると焦げが多くなり、旨みと香りが飛んでしまいます。 保存重視ならこれでも良いのですが、せっかくなので美味しいものを作ってください。

 

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