これまでの常識を超えた道糸が、2000年より販売されています。 強度はPEの1.35倍から1.86倍、フロロカーボンの2倍以上。 耐磨耗性はPEの8倍以上とのことで、しかもサスペンドタイプです。 パッケージに表示されているように、ナイロン糸1.2号相当の太さでなんとIGFA規格の標準的なナイロン4号と同じ引っ張り強度です。 当然、色分けされた投げ釣り用のナイロン糸だと、もっと太いサイズに匹敵することになります。

クラブ内でも2000年の6月頃から使われていますが、評価は上々です。

飛びを調べるためにキャスティングコート上で実測した結果、最もポピュラーな某社PEラインと比較して10%前後飛距離が優りました。(無風状態、セフティースロー) 比重から考えて、追い風だとPEの方がやや有利かなとも思いますが、向かい風や横風だと圧倒的にこちらが有利です。

また実釣でも、以下の点で高い評価がされています。

  1. 糸ふけが少なく水切れが良いため、仕掛け着底直後のアタリが取れる。 また、潮や風の影響を受けにくいので、感度が良い。

  2. 向かい風や横風に非常に強い。(よく飛び、糸ふけが少ない)

  3. キャスティング時のバックラッシュやガイド絡みといった、ライントラブルが殆どない。

  4. PEのように錘が跳ねる感じがなく、よりシビアに底を探れる。 

  5. 結び目も強く、強度に合わせた力糸を結べば根掛りにも強い。 ちなみにゆっくりとキッチリ締め込んでやれば、ブラッドノットでOK。 (1.5号にナイロンテーパー5〜12号の組み合わせで、感覚的には力糸一体型のナイロン5号にも匹敵すると思います。 これは驚異! 藻の塊も引き寄せられるし、根掛りした丸セイゴ14号程度だと簡単に伸びます。) また、100m前後のポイントを狙うなら2.5号30lb.で力糸不要。

  6. 撥水性が高く摩擦抵抗が少ないので、特に中通しの竿を眠らせている人にはオススメ。

  7. コーティング効果で根擦れやロープ擦れに強い。

※竿のガイド位置によっては、長く使っていると摩擦の影響で力糸付近のコーティングが剥がれることがあります。 この場合強度的には問題ありませんが、部分的にコシがなくなるためガイド絡みが起こり易くなります。 週1回程度の釣行で半年くらいは大丈夫(ガイドの取り付け位置やキャスト回数、釣行後のメンテナンスにもよる)ですが、症状が現れたら別のスプールに巻き替えて前後を逆にするか、思い切って先の部分をカットしてみてください。 とりあえず解消できます。 

とにかくPEとフロロカーボンのいいとこ取りをした上に、更に性能アップを果たした画期的な道糸です。 

その基本性能の高さと通常のPEをはるかに超える操作性の高さから、ルアー釣りでは発売以来超人気ラインとして定着しています。

現在では更に進化した、クリアー(PE系なのに)も発売されています。

正直なところ25m毎の色分けがされれば、投げ釣り用でも文句なしの最高レベルに達するのにと思いますが・・・

ま、それでも扱い易さはピカイチです。

是非一度試してみてください。 


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