
6-7年前に立ち寄った店にインフストッパー欠品で前玉にスリ傷があったジャンク扱いを発掘、\7000だったりで一応購入し写り次第では他35mmのヘリコイドにするつもりでした。
テスト撮影はブレスト400でF8の1/250、現像したら朝の半逆光が実に秀麗で階調も美しく適当に使用しており、M8に装着テストでも相性が良く特に後ボケの具合はニッコール35/1.8(後日UV_IRフィルター入手後に掲載予定)より上、M8では46mmあたりの標準として常用に決定、ただキズ玉では心もとなく追加購入し2本体制になりました。
1956年に4-7枚で、久々の広角として張り切って各所に金を掛けたのか価格は\32,520と非常に高価、なんと翌年にはスペックダウン?したF2.8を\19,500にて発売、翌々年には有名?なF1.5が\34,000にて売り出され間に挟まれては販売量も伸びなかったと予想、今どきのレンズ本にも掲載されることはなく忘れ去られている様です。
ただ知ってる人は愛用していたらしく、余談ながら高名なプロは60年代はニコンFシステムの中でキヤノン7にF1.8を装着していたとのこと(その後FDからEF、更にキヤノンデジタルに移行して現在に至ってます)

F5.6。上は光線が多少柔らかい為にハイライトの階調は特に問題ない様に見えるものの、この時代は現在と違いエコガラスは用いておらずランタン系と思われ、シャドウ部の残像は残り締まりも悪くなく非常にバランスの良い描写をします、しかし残念ながら強烈な光りだと少しでも露光オーバーすればハイライトは飛び気味になるでしょう。
特記以外UV-IRフィルタ−装着。

完全逆光はフード装着しても現代のマルチコートではないので全然ダメ、内面反射もありフレアは出ます。

モアレもスミアモなく数年前のCCDデジタルと比較すれば映像エンジンの進歩の著しく、ここでねハイライトの階調は飛び気味になってます、モノコートの宿命かも知れません。

およそ等倍近くまで拡大、マゼンタとグリーン系のモアレが確認出来ます、但し条件としてここまで斜光線を浴び凹凸のある被写体は滅多に存在しないことは確か。

こちらも重箱の隅からアラ探しした様な状態、おそらく効果の薄いローパスでも装備していれば出ないでしょう。

僅かに糸巻き型なれど余り収差は感じられないものの、何故か甘くキレが感じられない。
別にレンズの状態も悪くなく、検出機能を外したからなのか?

かなり拡大した為に甘くなってしまった。

F2より明るいレンズは夜間撮影に使う可能性がありテスト、周辺に流れから光源の変型が見受けられますがレンズ本に掲載されていたフジノン35/2よりは遥かに良像範囲は広く、あちらはレアモノだし価格も平均12
倍くらい中古で相違があり、つまるところ選択は趣味の問題ですかねぇ?

ボケ味確認の為に最近接01mにて開放撮影、未だUV_IRを購入以前にニッコール35/1.8と比較したところ後ボケが全然違い描写比較も個人的にはキヤノンを選択したくなった次第(ニッコールは未定ながら後日にて)
WB=Auto、ISO=320、開放

この時代のニッコールは被写体を選ぶかも知れないものの描写は悪くないと思いますが、何と言ってもモノクロ主体だった為に黄色っぽいのが難、そして根強い信者?というかフアンが多くて中古価格も高騰気味。
はっきり言えばキヤノンのこの時代のレンズは玉石入り交じっており(主観が強いかも知れないけれど28/2.8と50/1.2は二度と手を出したくない)、開放がソフト(はっきり言うとエッジにキレがなく、シャープ感に乏しい)なのから開放から使えるレンズまで様々あります。
コントラストは高くなく、この程度が一番なのは個人的な好みなので差はあるでしょう。そしてUV_IRの有無に関しては省略、背を向けている法被の黒縁取り等で確認願います。
WB=Atto F8 1/60-90 ISO-320
描写は線が細くシャープで秀麗ながら解像力は多少平凡、あとは上記にある通りでストロングポイントを何処に定めるかでしょう。
個人的には準標準(35mm換算だと約46mm)として常用しているものの、主力は21mm(28mm)なので稀に使用する程度なのが現状なのが少し勿体ない?。
作例画像をもっとマシなのにしたかったが、人物等が特定出来る様では問題であり配慮は当然、熟考の末に選択が少し前なのは御容赦。