星野先生(農工大)講演会報告・・・松下


公園計画検討会に参加した1993年の北区の調査によると195種、うち2割強が外来種。草原に見られる植物が多かった。造成中の1998年秋11月では186種、約3割は外来種。開園直後の1999年は210種。このうち、約1/4が外来種。中でカントウタンポポのあり方に注意。現在集計中だが、昨年夏から秋にかけての調査で新たに20種以上の植物が確認されており、250種以上と推定▼注目すべき植物として、東京都の絶滅危惧種植物・ゴマノハグサ、環境庁の準絶滅危惧種・カワヂシャ。田んぼにはタコノアシ、コイヌガラシ、カンエンガヤツリ、コギシギシ等。田土は利根川水系の低地から持ってきたもので、混じっていた種子から発芽したと見られる。管理棟近くのタチツボスミレ、ツリガネニンジン、ノコンギクなど、園内では稀な在来種が成育中である。これらをどのように守り育てるかが、当面の課題という▼さて、今後公園をどのように管理してゆくのかを具体的に考える時期にきていると思い、4つのことが重要と提案 1.植生管理計画(ゾーニング)の立案 2.生物モニタリングの充実 3.生き物を中心とした公園の管理方針の原則 4.導入生物に関す る取り決め▼植生管理計画(ゾーニング)の立案については、当面、現在管理方針が定まっていない地域をどうしてゆくか。方法として草刈り(回数、時期)、クズ刈り(時期)、枝下しなど公園の平面図に書き入れた案を提示。そして、今年度はじめから実施できることとして「生き物マップづくり」を提案。現在、どのような生き物が、どのような場所にみられるのかを継続的に調査し、今後の公園管理に活用する(生物モニタリングの充実)▼生き物を中心とした公園の管理方針の原則については、自然観察公園であり続けるために、生き物を管理するための原則を決めておく必要がある。個々の問題に直面した時判断する基準が人によって異なるのでは困るから。以下のように考える@多様な棲息環境の確保A在来生物の重視B自然進入の重視C生物導入の制限D希少生物の保護・育成。導入生物に関する取り決めは@外来生物の非導入A地域性の重視B歴史性の重視C導入記録の徹底▼Cはぜひ励行してほしい。つまり生物を導入する場合は、いつ、どこから、だれが、どこに、どんな生物を、どのくらいもちこんだかを明確にすることを徹底する。由来の不明なものは基本的に導入 しない。


助成金(日本財団)獲得ーどんぐりクラブ

事業報告によると@目的ー赤羽自然観察公園の雑木林の保全を通して、里山の自然を復元することを目的とする。雑木林によって生物の多様性が維持されることを、自然に直接触れるさまざまな作業を通して理解し、地域の人々や子供たちに環境への関心を深めてもらうA背景ー都会の公園は庭園、遊具という既成概念があり、雑木林という自然作りは、未整備で見所のない作業と思われがちである。雑草の管理なども、見た目の美しさを求めることが多く、生物にとって良い環境とはどのようなものなのかという観点がまだ希薄であるB実績ー市民植樹250人・開園記念植樹100人の実績C備考ーできたばかりの団体で、道具がなくても努力して頑張っています。地域密着型ですが、それだけ切実ですーーーどうやらこの殺し文句が決め手になった格好だ。HP所有も心証を良くしたって?日本財団も会長に曾野綾子さんを据えて、ソフト路線が定着しているようだ。これもご時世だろう。

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