外字
拡張漢字参照
自由領域、保留領域、空き領域
加藤氏のHP上の解説
非漢字と漢字の境界にあたる09区から15区の空白域は自由領域とされてきました(1997年3月から、この名称はなくなります)。
JIS X 0208:1983の解説には「この領域は、情報交換当事者の協定によって、一時的・局所的に文字を割り当てて利用しても構わない」とあります。この規格表にない文字や記号は、自分たちで勝手に作り、自由領域の中にわりあててよろしいということですね。これが正式の住所(コードポイント)をもたない規格外の文字、いわゆる外字を使用する根拠になっています。漢字の終わる84区以降(85区から94区)も自由領域とされてきました。
もっとも、この点には異論が出されています。JIS X 0208:1997を審議する第4次JIS原案委員会の芝野耕司主査によれば、JIS X 0208はISOに登録されているが、ISOに登録された文字コード表では空き領域はすべて保留領域としてあつかうのが原則だから、自由領域が存在する余地はない。規格表の解説で自由領域とされているものは、ISO登録が完了した瞬間に消滅しているはずだから、外字の使用は一切まかりならんというのです(実際、1997年3月から施行される新しいJIS X 0208:1997では、自由領域が廃止されるのですが、この点については「続・漢字篇」でふれます)。
ユニコードの外字領域
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ユニコードの外字領域(私用領域(PUA=Private Use Area))は、E000からF8FFまで6400文字分である。「処理」p287参照。
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TARO9.HLP(Version=9.0,Lot=1)では、E000-E757を通常外字領域(1880文字)、 E758-F8FFを拡張外字領域(4520文字)とし、拡張張外字領域を、@E758-EEAF(1880文字)、AEEB0-F607(1880文字)、BF608-F8FF(760文字)に分割している。