動詞を中心とする用言の活用プログラム
基本形   可能動詞  
動詞に接続する助動詞・助詞と、対応する動詞の活用形(太字で確認するとよい)
活用形未然1形未然2形連用1形連用2形終止形連体形仮定形命令形



れる・られる
せる・させる
ない、ぬ
まい(他)
う・ようます、たいらしい
ようだ(推)
そうだ
まい(五)
(の+)
だ、です
である
ようだ(比)

ナガラ
タリ、タラ
ト、ナラ
(意志
・推量形)
中止する五撥イ音便
後は音濁
終止する体言に接続命令する

・(語枝)とは、サ変・カ変動詞以外で基本形の最後尾の字を除いた文字列を指す。「語幹」とは異なる。
・五段動詞及びサ変動詞に接続する「れる・られる」に可能の意味はない。そのうち「熟語+する」以外は、可能動詞が作られる。
・音便音濁のない「単漢字+する」(例:「愛する」)はサ変動詞、「愛す」類は五段動詞である。
・同音の2音節動詞とは、「煎′る、要る′」五、「居る′、鋳′る、射′る」一。「切′る」五、「着る′」一。「練′る」五、「寝る′」一。「減る′」五、「経′る」一、 「する」サ変、「刷′る、擦′る」五。「来る、くる」カ変、「刳′る、繰る′」五。−−などである。[′]の前の音節が高アクセント。
・助動詞「ます」の活用の表示は不十分。
・助動詞「れる・られる」「せる・させる」は「一段活用」、助動詞「である」は「五段活用」と表示される。形容詞及び「い」で終わる助動詞「ない」「たい」「らしい」は、「形容詞系活用」と表示される。 形容動詞及び「だ」で終わる助動詞「だ」「ようだ」「そうだ」は、「形容動詞系活用」と表示される。
・助動詞「れる・られる」「せる・させる」「う・よう」は、それぞれ意味は同じで、前者は五段動詞、語幹が熟語か音便音濁のない単漢字のサ変動詞、後者はその他の動詞に接続する。

動詞活用表−主要8活用形 吉川の主要8活用形。叙述形と連体形は同形。教科研は、4つの気持ちとして断定形(吉川の叙述形と同じ)、推量形(連体形に「だろう」を付ける)、意志形、命令形を挙げる。-た、-テは撥・濁音便化。(  )はあまり使わない表現。[  ]は異なる語のつながりによるもの。
       
五段活用動詞「読む」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定否定(-ない)肯定(-ます)否定(-ません)--
叙述形現在読む読ま-ない読み-ます読み-ません終止形
過去(-た)読ん-だ読ま-なかった読み-ました読み-ませんでした連用2形+
連体形現在読む読ま-ない(読み-ます)(読み-ません)連体形
過去(-た)読ん-だ読ま-なかった(読み-ました)(読み-ませんでした)連用2形+
意志形(-う・よう)読も-う[読む-まい]読み-ましょう−−未然2形+
命令形読め
読めよ
[読む-な]−−−−命令形
中止形 読み[読ま-ず]−−−−連用1形 
テの形(-テ) 読ん-で読ま-ないで
読ま-なくて
読み-まして読み-ませんで連用2形+
ナガラの形(-ナガラ)読み-ながら−−−−−−連用1形+
バの形(-バ)読め-ば読ま-なければ−−−−仮定形+
未然1形+連用1形+連用1形+--
[読むまい]は、「読む」五段動詞終止形(以外は未然形)+否定の意志の助動詞「まい」。[読むな]は「読む」終止形+禁止を表す係助詞?「な」。 [読まず]は、「読む」の未然形+否定の助動詞「ぬ」の連用形。
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定(-だろう)否定(-ないだろう)肯定(-でしょう)否定(-ないでしょう)--
推量形
(-だろう)
現在読む-だろう読ま
-ないだろう
読む
-でしょう
読ま
-ないでしょう
連体形+
過去(-た)読ん-だだろう読ま
-なかっただろう
読ん
-だでしょう
読ま
-なかったでしょう
連用2形+
指定「だ」未然2形+推量(意志)「う・よう」=だろ-う
上一段活用動詞「見る」
普通体丁寧体普・肯文法
-----  肯定否定(-ない)肯定(-ます)否定(-ません)-- 
叙述形現在見る見-ない見-ます見-ません終止形
過去(-た)見-た見-なかった見-ました見-ませんでした連用2形+
連体形現在見る見-ない(見ます)(見-ません)連体形
過去(-た)見-た見-なかった(見-ました)(見-ませんでした)連用2形+
意志形(-う・よう)見-よう[見-まい]見-ましょう−−未然2形+
命令形見よ
見ろ
[見る-な]−−−−命令形
中止形 [見-ず]−−−−連用1形 
テの形(-テ) 見-て見-ないで
見-なくて
見-まして見-ませんで連用2形+
ナガラの形(-ナガラ)見-ながら−−−−−−連用1形+
バの形(-バ)見れ-ば見-なければ−−−−仮定形+
未然1形+連用1形+連用1形+--

       
カ行変格活用動詞「来る」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定否定(-ない)肯定(-ます)否定(-ません)--
叙述形現在くるこ-ないき-ますき-ません終止形
過去(-た)き-たこ-なかったき-ましたき-ませんでした連用2形+
連体形現在くるこ-ない(き-ます)(き-ません)連体形
過去(-た)き-たこな-なかった(き-ました)(き-ませんでした)連用2形+
意志形(-う・よう)こ-よう[こ-まい]き-ましょう−−未然2形+
命令形こい[くる-な]−−−−命令形
中止形 [こ-ず]−−−−連用1形 
テの形(-テ) き-てこ-ないで
こ-なくて
き-ましてき-ませんで連用2形+
ナガラの形(-ナガラ)き-ながら−−−−−−連用1形+
バの形(-バ)くれ-ばこ-なければ−−−−仮定形+
未然1形+連用1形+連用1形+--

       
サ行変格活用動詞「する」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定否定(-ない)肯定(-ます)否定(-ません)--
叙述形現在するし-ないし-ますし-ません終止形
過去(-た)し-たし-なかったし-ましたし-ませんでした連用2形+
連体形現在するし-ない(し-ます)(し-ません)連体形
過去(-た)し-たし-なかった(し-ました)(し-ませんでした)連用2形+
意志形(-う・よう)し-よう[し-まい]し-ましょう−−未然2形+
命令形せよ
しろ
[する-な]−−−−命令形
中止形 [せ-ず]−−−−連用1形 
テの形(-テ) し-てし-ないで
し-なくて
し-ましてし-ませんで連用2形+
ナガラの形(-ナガラ)し-ながら−−−−−−連用1形+
バの形(-バ)すれ-ばし-なければ−−−−仮定形+
未然1形+連用1形+連用1形+--

       
五段活用動詞「読む」受身態「読ま-れる」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定(-れる)否定(-れない)肯定(-れます)否定(-れません)--
叙述形
(-れる)
現在読ま-れる読ま-れない読ま-れます読ま-れません未然1形+
過去(-た)読ま-れた読ま-れなかった読ま-れました読ま-れせんでした未然1形+
連体形
(-れる)
現在読ま-れる読ま-れない(読ま-れます)(読ま-れません)未然1形+
過去(-た)読ま-れた読ま-れなかった(読ま-れました)(読ま-れませんでした)未然1形+
意志形(-れよう)読ま-れよう[読ま-れまい]読ま-れましょう−−未然1形+
命令形読ま-れろ
読ま-れよ
読ま-れるな−−−−未然1形+
中止形 読まれ[読ま-れず]−−−−未然1形+
テの形(-れテ) 読ま-れて読ま-れないで
読ま-れなくて
読ま-れまして読み-れませんで未然1形+
ナガラの形(-れナガラ)読ま-れながら−−−−−−未然1形+
バの形(-れバ)読ま-れれば読ま-れなければ−−−−未然1形+
未然1形+未然1形+未然1形+--

       
五段活用動詞「読む」使役態「読ま-せる」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定(-せる)否定(-せない)肯定(-せます)否定(-せません)--
叙述形
(-せる)
現在読ま-せる読ま-せない読ま-せます読ま-せません未然1形+
過去(-た)読ま-せた読ま-せなかった読ま-せました読ま-せませんでした未然1形+
連体形
(-せる)
現在読ま-せる読ま-せない(読ま-せます)(読ま-せません)未然1形+
過去(-た)読ま-せた読ま-せなかった(読ま-せました)(読ま-せませんでした)未然1形+
意志形(-せよう)読ま-せよう[読ま-せまい]読ま-せましょう−−未然1形+
命令形読ま-せろ
読ま-せよ
読ま-せるな−−−−未然1形+
中止形 読ま-せよ[読ま-せず]−−−−未然1形+
テの形(-せテ) 読ま-せて読ま-せないで
読ま-せなくて
読ま-せまして読み-せませんで未然1形+
ナガラの形(-せナガラ)読ま-せながら−−−−−−未然1形+
バの形(-せバ)読ま-せれば読ま-せなければ−−−−未然1形+
未然1形+未然1形+未然1形+--

       
五段活用動詞「読む」希望態「読み-たい」
普通体丁寧体普肯文法
-----  肯定(-たい)否定(-たくない)肯定
(-たいです)
否定
[-たくありません]
(-たくないです)
--
叙述形
(-たい)
現在読み-たい読み-たくない読み-たいです[読み-たくありません]
読み-たくないです
連用1形+
過去
(-た)
読み-たかった読み-たくなかった読み
-たかったです
[読み
-たくありませんでした]
読み-たくなかったです
連用1形+
連体形
(-たい)
現在読み-たい読み-たくない−−−−連用1形+
過去
(-た)
読み-たかった読み-たくなかった−−−−連用1形+
意志形−−−−−−−−連用1形+
命令形−−
−−
−−−−−−連用1形+
中止形 読み-たく読み-たくなく
[読み-たからず]
−−−−連用1形+
テの形(-たくテ) 読み-たくて読み-たくなくて−−−−連用1形+
ナガラの形−−−−−−−−連用1形+
バの形(-たけれバ)読み-たければ読み
-たくなければ
−−−−連用1形+
連用1形+連用1形+連用1形+--
(態)とするのは、蛇口の試み。 [-たく/あり/ません]は、「たい」形容詞的活用の連用形「たく」+五段動詞「あり」の連用形「あり」+ 丁寧「ます」の未然形「ませ」+打消「ぬ」の終止形「ん」。「です」は、「で候」→「デサウ」の短縮形。
五段活用動詞「読む」の可能態=可能動詞「読める」(下一段活用)
普通体丁寧体普・肯文法
-----  肯定否定(-ない)肯定(-ます)否定(-ません)-- 
叙述形現在読める読め-ない読め-ます読め-ません終止形
過去(-た)読め-た読め-なかった読め-ました読め-ませんでした連用2形+
連体形現在読める読め-ない(読め-ます)(読め-ません)連体形
過去(-た)読め-た読め-なかった(読め-ました)(読め-ませんでした)連用2形+
意志形(-う・よう)−−[読め-まい]読め-ましょう−−未然2形+
命令形−−−−−−−−−−
中止形 読め[読め-ず]−−−−連用1形 
テの形(-テ) 読め-て読め-ないで
読め-なくて
読め-まして読め-ませんで連用2形+
ナガラの形(-ナガラ)−−−−−−−−連用1形+
バの形(-バ)読めれ-ば読め-なければ−−−−仮定形+
未然1形+連用1形+連用1形+--
一段活用動詞、「来る」の可能態は、未然1形に「られる」を接続する。「熟語・外来語+する」は「できる」とする。五段動詞とその他のサ変動詞は、「未然1形+る」で可能動詞を作る。

(X) (U)