ラテン語ミサの流れ

 日本語のミサをご存知の方を対象に説明しております。日本語のミサをご存知ない方を対象とする説明は、別途作成中です。

T)開祭の儀

1.入祭の歌と行列:固有な(ミサの意向ごとに)グレゴリオ聖歌の入祭唱を歌う

2.祭壇の崇敬と会衆への挨拶、回心:所定のトーン(グレゴリオ旋律)の対話句

3.あわれみの賛歌、栄光の賛歌:キリエ、グロリアを歌う

4.集会祈願:固有な祈願文を公式祈願として所定のトーンで歌う

U)ことばの典礼

5.第一朗読:聖書朗読として旧約、新約別に定められた所定のトーンで歌う

6.答唱詩篇:固有なグレゴリオ聖歌のグラドアーレ(昇階誦)

7.第二朗読:聖書朗読として旧約、新約別に定められた所定のトーンで歌う

8.アレルヤ唱:固有なグレゴリオ聖歌のアレルヤ唱を歌う

9.福音の朗読:福音朗読として所定のトーンで歌う。前後に対話句あり

10.説教:司式者がその国の言葉で話す

11.信仰宣言:クレドを歌う

12.共同祈願:司式者の前文、結びの祈りと会衆の応唱は所定のトーンで歌う。

意向は唱える人の国のことばの場合が多い。

V)感謝の典礼

13.奉納の歌:固有なグレゴリオ聖歌の奉納の歌を歌う

14.祈りへの招き:司式者の招き、会衆の応答とともにラテン語で唱える

15.奉納祈願:固有な祈願文を公式祈願として所定のトーンで歌う

16.叙唱:前句に対話句あり本文に入る。叙唱の所定のトーンで歌う

17.感謝の賛歌:サンクトゥスを歌う

18.奉献文:司式者が所定のトーンで歌う。記念唱、栄唱の会衆の応答を含む

W)交わりの儀

19.主の祈り:パテル・ノステルを歌う

20.副文、教会に平和を願う祈り、平和の挨拶:所定のトーンの対話句

21.平和の賛歌:アニュス・ディを歌う

22.拝領前の信仰告白:司式者の招き、会衆の応答ともラテン語で唱える

(現在、日本語ミサで唱えていることばはラテン語規範版の訳ではない)

23.拝領の歌:固有なグレゴリオ聖歌の拝領唱を歌う

24.拝領祈願:固有な祈願文を公式祈願として所定のトーンで歌う

X)閉祭の儀

25.お知らせ:その国のことばで適宜

26.派遣の祝福:所定のトーンの対話句。ラテン語では司教の場合と司祭の場合は区別されるが、日本語ミサでは公式に司教の祝福のことばが訳されていないため、区別していない。

27.閉祭のあいさつ:所定のトーンの対話句。ミサ曲によりキリエの旋律を用いる

○荘厳司教ミサは基本的には上記にしたがって行われる予定です。ただし、1.入祭の歌、13.奉納の歌23.拝領の歌は固有なグレゴリオ聖歌にせずに、カトリック聖歌集やポリフォーニの中からメロディー的に親しまれた聖歌を選び、歌う予定です。

キィワード

開祭の儀/入祭の歌と行列/祭壇の崇敬と会衆への挨拶、回心/あわれみの賛歌、栄光の賛歌/集会祈願/ことばの典礼/第一朗読/答唱詩篇/第二朗読/アレルヤ唱/福音の朗読/説教/信仰宣言/共同祈願/感謝の典礼/奉納の歌/祈りへの招き/奉納祈願/叙唱/感謝の賛歌/奉献文/交わりの儀/主の祈り/副文、教会に平和を願う祈り、平和の挨拶/平和の賛歌/拝領前の信仰告白/拝領の歌/拝領祈願/閉祭の儀/お知らせ/派遣の祝福/閉祭のあいさつ

出典

○Editio Typica Altera MISSALE ROMANUM 1975

Editio Typica Altera ORDO CANTUS MISSAE 1987

○GRADUALE ROMANUM 1974 ABATTA SANCTI PETRI DE SOLESMIS

○日本語ミサ典礼書 1978

○増田洋「典礼の広場」1-28(豊島教会新聞48-84号1975-198)

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