ARCTIC CANADA

NUNAVUT

 

 

極北カナダ

バフィン島 強化トレーニング

CAMP TRAINING & LIGHT EXPEDITION, 2004 SPRING

 

                                   

 

(仮)報告書

 

  

 

 

  Diamond Iceberg

Polar bear with cabs

  

Mt.Asgard

Palace of Ice

 

極地トレーニング2004

 安東浩正 Hiromasa Andow

 

 

極北カナダ遠征からの帰国あいさつ

普段は自転車や登山をメインに行動している安東ですが、今回はスキーでソリを曳き
ながら、行程のほとんどを凍結した海氷上やフィヨルドの中を歩く、という私にとっ
ては新しいタイプの試みでした。今回訪れましたのは、グリーンランド向かいのカナ
ダ側対岸にあるバフィン島という日本の総面積よりもずっと大きい島(世界第5位の
大きさ)です。この地域の属する極北カナダのイヌイット族(エスキモー)の国であ
るヌナブト準州は、その広大な土地のわりには本当に村も少なそうでした。
その首都であるイカルイットで装備のテストやトレーニングを一週間行った後、バ
フィン島の北部においてスキーでのちょっとしたエクスペディションに出かけてきま
した。出発地のCrideRiberから到達地のPangnirtungまで約600キロを一ヶ月で歩きと
おしましたが、その区間には村がひとつあるだけで、たまにハンターに出会うことが
あるくらいで、何日も人影を見ない旅が続きました。そして信じられないような地球
の最果ての景色、そこに存在する自然の驚異などを感じました。
巨大なビル以上の大きさのある氷山が氷の蜃気楼に揺らめきます。あちこちで日向ぼ
っこしているアザラシ、就寝中にシロクマに襲撃された恐怖、氷河に削り取られたフ
ィヨルドの絶壁の山々、現地のイヌイット族(エスキモー)の優しさ、などに触れる
こともできました。この最果ての美しさに、またとんでもない地球の景色に出会った
想いでした。
旅を始めた頃は、夜空を見上げるたびにオーロラが乱舞していたのに、5月に入ると
真夜中でも暗くなることはない極北の白夜が始まりました。旅を終える頃には、海の
氷も融け始め、半分溶けた氷に足を取られながら歩行に困難を生じることもありまし
たが、氷河の雪解け水のせせらぎが聞こえ始め、雪下からのぞくツンドラの大地が、
緑づいてゆきました。極北の地にも短い夏が訪れつつありました。

写真もたくさん撮ってきました。詳しい報告の原稿とともに、いずれどこかのメディ
アで発表できると思います。
その時はご紹介いたします。とりあえず帰国のご連絡でした。


計画書 http://www.tim.hi-ho.ne.jp/andow/




 

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装備協力: モンベル、アライテント、スーパーフィート、ICI石井スポーツなど

   

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. 地域概要 ルート地図  Route Map

 

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