ポリプテルスの飼い方

ポリプテルスは、古代魚のなかでも最も親しみをもたせてくれる魚のひとつです。
そんな愛くるしい仲間の姿を、一人でも多くの人に身近に感じてもらえるよう、ここでは私の体験をもとに実際に飼う場合の方法を紹介します。

まず、初めに一般的なポリプテルスについての知識を知りましょう。

(1)成長スピードが早い。
(2)想像以上に瞬発力がある。
(3)時々水面へ浮上し、呼吸する。
(4)水底を這うように移動する。
(5)肉食魚なので、排せつ量が多い。

といったことを踏まえて、楽しく飼育できるような環境づくりを心がけましょう。
それと、飼うといっても大きく「単独」と「混泳」とがありますが、ここではよりポリプテルスの魅力が味わえる「混泳」を前提として説明していきます。

器具の選択

.水槽
  少しでも広いほうがよいので、最低でも90cm水槽[90×45×45(cm)]は
  準備しましょう。
  素材は厚めのガラスが良いと思います。
.ろ過装置 
  大量の排せつ物を処理する、水槽内を少しでも広くすることから水槽サイズに対応
  したろ過能力をもつ外部式(水槽の外に設置するタイプ)のろ過器が良いです。
.保温器
  温度設定の精度が高い、電子式のものを選びましょう。ひとつの目安として90cm
  水槽では300(w)程度あれば問題ないと思います。
  又、魚を熱から守るためにカバーも付けましょう。
.照明
  照明は、魚本来の姿を鑑賞するのであれば自然光タイプのものを、水草育成や幻想
  的な雰囲気を楽しむのであれば水草育成タイプのものを選択すればよいです。  
 

水槽の設置

.設置場所
  直射日光が当たらない、通気が良い、静か、水まわりが近くにある等の条件を満た  す場所が最適です。全ての条件が満たされてなくても、ポリプは順応性が高いので
  それほど気にしなくても何とかなります。
.水中レイアウト
  成長すると最も小さいものでも約30cmになりますので、鑑賞・状態面からみて、
  あまりゴテゴテとしたレイアウトはおすすめできません。
  シンプルに流木1本だけで充分かと思いますが、あとは色々と試してみて下さい。
.底砂
  底砂は、敷いても敷かなくてもどちらでも構いません。敷いた場合のメリットは、
  適度な水質の活性化が図れる事で、敷かない場合のメリットは水換えが容易な事
  です。(家では、現在は底砂は敷いておりません。)
 

混泳のコツ

.大きさ
  同時に複数を飼うのであれば別ですが、基本的にポリプはなわばり意識があります
  ので、順次飼うのであれば小さいものを先に飼うのが良いです。
  又、あまりに大小の差がある場合、補食されるケースがありますので、そのような
  組み合わせは極力避けましょう。
性格
  大きさがまちまちでも、それぞれの性格によってはうまく混泳できる場合もありま
  す。(家の場合、約50cmと約20cmが混泳してます。)
  それぞれの性格が合うか、様子をみて無理のない混泳を行いましょう。
密度
  よく、「魚1cmに対し水1立方cmが必要」と言われます。一概には言えませんが、
  これを基準とした場合、90×45×45cmの水槽の場合、30cmサイズのポリプ
  であれば3匹が理想的な密度です。
  (家の場合、上記サイズ水槽に50、30、20、20cmがいますが > ^^; )
 

上、簡単に説明しましたが、他に何か知りたい事があれば気軽にメールして下さい。